「くっせえ」遺族の前で言う業者を見て。アイスクリーム屋だった男性が、本気で特殊清掃業と向き合うようになるまで
人の死と“清掃”という形で向き合う仕事を選択した人生。そこには、どのような紆余曲折があったのだろうか。
都内を中心にさまざまな現場で特殊清掃を手がけるブルークリーン株式会社で働きながら、特殊清掃の実態を伝える登録者5万3000人以上のYouTubeチャンネル「特殊清掃チャンネル」を運営している鈴木亮太さんに、詳しい話を聞いた。
鈴木さんは、特殊清掃業者になる前は、まったく別のビジネスをやっていたという。
「今から約10年前ですね。最初は石垣島でアイスクリーム屋をやっていましたが大ゴケしてしまったんですよね。それで、会社をたたむことになり、次はどういうビジネスをやるべきなんだろうと考えました。そこで今の社長に特殊清掃と遺品整理の仕事をやってみないかと誘われたことがきっかけです」
世の中は少子高齢化で、独居世帯の比率が増えていくであろうと言われている。そんななかで……。
「仕事の内容的にも今後は需要が増えていく。あとは、自分の身内が孤独死をしてしまったという経緯もあり、独居世帯の増加について危機感も持っていました。その時に特殊清掃を依頼して、興味を持っていたというのもきっかけです」
右も左もわからないままの創業。まず最初に始めたことは、他の会社の現場を見学させてもらうことだった。
「特殊清掃の手順や、使う道具や薬品を見て学びました。 どういったメカニズムで臭いが落ちるかなど、そこまで考えが行き届いていませんでした。自分で仕事を取ってきて実際に現場を清掃し始めてから壁にぶち当たりつつ、少しずつ試行錯誤していった感じでした。
仕事の取り方は不動産屋への飛び込み営業です。何か清掃業務がありましたらお仕事くださいと、ひたすら不動産屋を回る日々です。また、会社の宣伝も兼ねてYouTubeを始めました。YouTubeもあわよくば仕事になればいいかなという気持ちでした」
その後、特殊清掃の現場を映すのではなく、現場を語るという手法で動画の視聴者がどんどん増えていった。
「YouTubeがきっかけで取材の依頼が入るようになり、特殊清掃業務の仕事もどんどん増えていきました。創業当時は給料も月に数万、良くて十数万ぐらいしか稼げず、合間に夜勤の仕事をしていましたが、だんだんと食べれるようになってきたんです。その頃はまだ、仕事に対しての“使命感”は持っていませんでした。ただの食い扶持というか。とにかく、就職して普通のサラリーマンにはならないぞという意地だけでやっていたのかもしれません」

鈴木亮太さん(画像提供:ブルークリーン)
アイスクリーム屋から特殊清掃業者に転身
“普通のサラリーマンにはならない”という意地

特殊清掃の現場(画像提供:ブルークリーン)
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(公社)日本ペストコントロール協会認証技能師。1992年、東京都大田区生まれ。地元の進学校を卒業後、様々な業種を経験し、孤独死・災害現場復旧のリーディングカンパニーである「ブルークリーン」の創業に参画。これまで官公庁から五つ星ホテルまで、さまざまな取引先から依頼を受け、現場作業を実施した経験を基に、YouTubeチャンネル「BLUE CLEAN【公式】」にて特殊清掃現場のリアルを配信中!趣味はプロレス観戦
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