更新日:2012年11月06日 16:18
ライフ

不動産広告の「徒歩◯分」という数字の根拠は?

 不動産広告でよく見かける「最寄り駅まで徒歩○分」「新宿駅まで電車で○分」などの表示。この数字って、誰がどういう基準で算出しているのだろうか? 「不動産公正取引協議会連合会が、不動産業界の自主規制ルールとして定めている『公正競争規約』に則っています。徒歩での分数は1分=80mで換算。直線距離ではなく道路距離を基に算出しています。大人の女性でも歩ける速度という基準で決められた数字ですね」(首都圏不動産公正取引協議会)  分速80mということは時速4・8㎞。それって結構な速さじゃない? 物件探しとかで実際に歩いた感覚ともズレがある気が……。 「この数字には信号待ちの時間や坂道などが考慮されていませんので、そういうふうに感じる部分もあるのかもしれません」  では、電車のアクセス時間は? 「通勤時間帯で特急や急行なども利用した、最短ルートでの所要時間を表示しています。乗り換えが必要な場合はその旨も表示。ただし、乗り換えにかかる時間は含まれておらず、表示するのは乗車時間の単純な合計分数のみでOKということになっています」  どんなに乗り換え先のホームが遠くても、ホームでの待ち時間が長くても、数字の上乗せはナシ。机上の空論とはこのことか!? ― ジャンル別[表示の読み方](得)辞典【13】 ―
おすすめ記事
ハッシュタグ