「サーモンこないね」回転寿司店で“軽蔑の眼差し”を向けられ…無意識で「迷惑行為」をしていた40代男性の後悔
世の中の迷惑行為のすべてが悪意から生まれるわけではありません。むしろ「家族のため」「よかれと思って」という真っ直ぐな想いこそが、周囲への想像力を曇らせてしまうことも。
会社員の田中健一さん(仮名・46歳)は、高校生の娘と中学生の息子、そして妻の4人暮らし。子どもたちは部活や塾で忙しく、家族全員が揃って夕食を囲む機会はめっきり減っていた。
「たまには、外で食べようか」
久しぶりに全員の予定が合った週末、某回転寿司店へ。ようやくテーブル席に案内されたとき、健一さんの気分は最高潮に達していた。
「さあ、今日は遠慮しないで食べろよ!」
普段は無口な娘も笑顔を見せている。その表情に、健一さんは少しばかり興奮していたのかもしれない。
レーンにも多くの寿司が回っていた。特に「限定大トロサーモン」や「厚焼き玉子」など、子どもたちの好きなネタが次々と流れてくる。
「お、サーモン来たぞ! ほら、これ好きだろ?」
健一さんは、流れてくる皿を条件反射のように次々と手に取った。
「まだあるぞ」「こっちも美味しそうだ」と、流れてくるめぼしい皿を片っ端から確保。
「パパ、そんなに食べられないわよ」と妻が苦笑いしたが、「いいんだ、余ったら俺が食うから」と上機嫌だった健一さん。

画像はイメージです
久しぶりの家族団らんに父親の気分は最高潮
子供が好きなメニューを確保してあげた
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ライター・エッセイストとして活動中。趣味は人間観察と読書。取材からエッセイ、コラムまで幅広く執筆している
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