WBC独占配信で「契約率5%未満」の衝撃…150億円投じた“ネットフリックスの勝算”は
数日後に開幕が迫った第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。連覇を狙う侍ジャパンは、6日に1次ラウンド第1戦の台湾戦を迎える。
しかし、冬季五輪の熱気に比べると、侍ジャパンフィーバーの気配をそれほど感じられないのも事実だ。
これには、今回のWBCは地上波はおろか、BSなどでも放送予定がないことが理由として挙げられる。侍ジャパンシリーズとWBC強化試合の合計6試合は地上波で放送されたにもかかわらず、リモコンの電源ボタンを押すだけではWBC本番を観戦できない。
野球ファンならすでにご存じの通り、米配信大手『ネットフリックス』が国内におけるWBC全47試合を独占放送するためだ。同社は150億円もの大枚をはたいて、前回大会で視聴率40%超えを連発した“お化けコンテンツ”の権利を獲得したため、観戦にはネットフリックスへの登録がマストである。
ただ、日本のテレビ局もWBCに全く関わらないわけではない。日本テレビはネットフリックスから中継制作を受託することを発表済みで、WBCを盛り上げるための特別番組も多く手掛けることになっている。ただし、繰り返しになるが、侍ジャパンを含むWBCの試合を国内で見るためには、ネットフリックスへの課金が必須となる。
そんな中、産業能率大学スポーツマネジメント研究所がWBCに関する興味深い調査結果を発表した。
47都道府県在住の男女1万人に行ったアンケートによると、WBCに関係なくネットフリックスと契約している人は17.3%に上るという。これに対し、WBCが理由で契約済みもしくは契約予定なのがわずか4.9%だった。
さらに大会の盛り上がり次第では契約を検討すると答えた人はわずか8.8%で、どんなに盛り上がっても契約予定はないが7割近い68.0%に達した。
3年前は50%に迫る日本人がテレビでWBCを見たとされるが、今大会は7割弱がネットフリックスと契約する意思がない。つまり、多く見積もっても3人に1人程度しかWBCをネット配信で観戦しないことが予想される。テレビの視聴率に例えれば、今回は30%超えがいいところというわけだ。
地上波では、中継制作を受託した日本テレビ以外はニュースや情報番組などでもそれほど大きく取り上げない可能性が高い。WBCが理由で契約済みもしくは契約予定が4.9%という調査結果には、ネットフリックスも心中複雑だろう。
ネットフリックスとしては、大枚をはたいて獲得した権利である。1人でも多くの視聴者獲得を狙いたいところだが、盛り上がり次第で検討すると答えたファンを合わせても、たった10%台。この後、予想以上の契約数に至る可能性もゼロではないが、果たして150億円の価値があるかどうかは終わってみないとわからない。
今大会は大谷翔平(ドジャース)を筆頭に過去最多となるメジャー組が集結。メダルラッシュとなったミラノ・コルティナ冬季五輪に続いて、今度は野球が日本国民に元気と勇気をもたらしてくれるはずだ。 まさにドリームチームと呼ぶにふさわしい侍ジャパンだが、これまでソフトバンクとの侍ジャパンシリーズでは打線がかみあわず、わずか2安打で完封負けを喫した屈辱も経験。メジャー組不在という言い訳はできるものの、課題が浮き彫りとなった。それでも、歴戦の侍戦士たちがそろう本番にはしっかり帳尻を合わせてきてくれるだろう。
“ネットフリックス独占配信”による影響は…
契約予定の割合は5%未満?
150億円投資の価値はあるのか…
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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