菅野智之「7.48」と「3.98」の“異常な差”が話題に…山本由伸と並ぶ「5勝」のカラクリ
ここ数年“弱小”呼ばわりされてきた2チームが明暗を分けている。どちらも2023年から25年まで3年連続シーズン100敗以上を喫したホワイトソックスとロッキーズだ。
ホワイトソックスは村上宗隆の活躍などもあり、ア・リーグ中地区で首位争いを繰り広げる好調ぶり。残念ながら村上は負傷者リスト入りしてしまったが、主砲の戦線離脱後も勢いは衰えていない。
一方で、ロッキーズは今季も低迷。24勝39敗の成績は、ジャイアンツ、エンゼルスと並び、両リーグワーストである。
そんなロッキーズの先発投手陣で孤軍奮闘の働きを見せているのが、メジャー2年目を迎えた菅野智之だ。
菅野は昨季、35歳にしてメジャーに挑戦。オリオールズで過ごした1年目は30試合に登板し、10勝10敗、防御率4.64と立派な成績を残した。
オリオールズの本拠地「カムデンヤーズ」も比較的打者有利な球場として知られるが、菅野の新たな本拠地「クアーズフィールド」はその比ではない。標高1600mの高地で打球が異常に飛ぶだけでなく、空気抵抗が少ない分、変化球も曲がりにくくなると言われている。
そんな状況下で、菅野は苦戦することが予想されていたが、ここまで12試合に登板し、5勝4敗、防御率3.98。ドジャースの山本由伸と同じ勝利数をマークするなど、予想を大きく上回るパフォーマンスを披露している。仮に昨季と同じ30試合に先発すれば、12~13勝に達するペースだ。
ほぼ毎試合、試合を壊さずに5~6回を投げ切り、チームで唯一、規定投球回数にも達している菅野。クアーズフィールドで、防御率3点台というのは奇跡に近い数字といっても過言ではないだろう。
一方で、菅野の投球内容は防御率が示すほど良くないのも事実。それはxERA(期待防御率)と呼ばれる指標を見れば一目瞭然だ。
「真の防御率」とも呼ばれるその指標は、投手が制御可能な与四球、被本塁打、奪三振のほか、打球の質などの要素に基づいて予測防御率を算出する。つまり、運の要素を極力省き、実際の投球内容を反映した指標といえるだろう。
今季の菅野の期待防御率は7.48。実際の防御率3.98とは2倍近い差がある。SNS上では「こんな大きな差は見たことがない」と話題になるほどだ。
菅野の成績を詳しく見ても、奪三振率や与四球率、バレル率などは昨季から軒並み悪化。空振り率は、規定投球回数に達している投手の中で、ワーストを記録している。投球内容自体は、防御率7点台であってもおかしくないというわけだ。
100敗続きだった両球団の対照的な歩み
諸悪の根源はもちろん投手陣だ。打者天国と呼ばれるデンバーが本拠地というハンデを背負ってはいるものの、チーム防御率5.46は両リーグワースト。特に先発陣の防御率6.03は惨憺たる数字だ。 今季の開幕投手を務めた左腕・カイル・フリーランドはここまで1勝6敗、防御率8.06。右のエースと期待されたマイケル・ロレンゼンも2勝8敗、防御率8.01と、そろって目を覆いたくなるような成績を残している。Quality Start Sugano 💪
— Colorado Rockies (@Rockies) May 23, 2026
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打者天国クアーズフィールドで見せる驚異の安定感
防御率と“期待防御率”に大きな乖離が生じる理由
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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