佐々木朗希と菅野智之に明暗…同じ“不運な展開”から結果が分かれた「決定的な経験差」
野茂英雄のメジャー挑戦から30年以上がたち、今や日本のプロ野球で実績を残した選手が活躍の舞台をメジャーに移すことは至極当然の流れとなった。
今季は村上宗隆(ホワイトソックス)と岡本和真(ブルージェイズ)の打者2人がメジャーに移籍したこともあり、シーズン中に日本人選手が出場しない日はほぼないはずだ。半年以上先になるが、今シーズンのワールドシリーズで日本人対決が見られる可能性も十分にあるだろう。

日本時間6日には、総勢8人もの日本人選手が出場。投手では日本人4人が、いずれも今季2度目の先発マウンドに上がった。
この日は日本人投手同士の直接対決はなかったが、4人全員が5回を投げ切り、最低限の仕事を果たした。すでにメジャーで十分な実績を残している今永昇太(カブス)と千賀滉大(メッツ)は6回途中で降板。今永は1失点、千賀も2失点と上々の内容だった。
そんな2人の陰で同じような状況から明暗を分けたのが、佐々木朗希(ドジャース)と菅野智之(ロッキーズ)である。
ともに今季がメジャー2年目の佐々木と菅野。昨季は正真正銘の新人王候補と呼ばれた佐々木がわずか1勝しか挙げられなかったのに対し、オールドルーキー菅野は先発でフル回転し、2桁10勝を挙げた。まさに2人のルーキーシーズンは、プロ野球時代の経験が明暗を分ける形となった。
そして迎えた2年目。お互いの今季初登板は、ガーディアンズ戦に先発した佐々木が4回0/3を投げて1失点で敗戦投手、ブルージェイズ戦に先発した菅野は4回2/3を投げて1失点で勝ち負けは付かなかった。
そして、ともに初勝利を目指してのマウンドとなった6日の試合は、佐々木がナショナルズ打線相手に5回6失点。試合終盤にドジャース打線が逆転したことで、自身2連敗を避けるこができたが、数字だけを見るとノックアウトされたといっていい登板だった。
一方の菅野は、フィリーズを相手にわずか78球で6回を投げ切る省エネ投球を披露。メジャー屈指の強力打線を1点に抑え込み、昨年8月以来となる移籍後初勝利を手にした。
実はこの日の佐々木と菅野の結果は全く逆になっていてもおかしくなかった。というのも試合中盤にともに“不運な安打”を浴びたものの、その後の投球が全く異なる結果を導いていたからだ。
佐々木は1点の援護をもらった直後の3回裏に逆転2ランを被弾。続く4回は、2死一塁から8番ルイーズをファーストゴロに打ち取ったと思われたが、その打球が一塁ベースに当たり内野安打に。このプレーで二塁走者が一気に生還し、この試合3点目を失った。
さらに9番テナに安打でつながれると、佐々木は集中力が切れてしまったのか1番ウッドに手痛い3ランを浴び、このイニングだけで4失点。ルイーズの打球が数センチずれていれば、無失点で切り抜けていただろう。
6日は日本人投手4人が同日先発登板

写真/産経新聞社
2年目シーズン“佐々木と菅野”に明暗
不運な当たりが分岐点に…試合の流れを左右した一打の差
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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