更新日:2026年07月26日 20:07
ライフ

「自分で家を建てて夫と別居した」58歳女性の波乱万丈な歩み。一時は借金1億円を背負うも「不安はなかった」

「別居したら、夫は“親切なご近所さん”になりました」 自ら設計した6帖のスモールハウスで夫と別居生活を始め、東京都・檜原村で暮らす内田恭代さん(58歳)。「もう離婚したい」と思うほどストレスフルだった夫婦関係は、別居を機に一変。現在は円満な関係を維持できている。 だが、その飄々とした語り口からは想像もつかないほど、波乱万丈な人生を歩んできたらしい。思いもよらない裏切りを経験しながらも、たどり着いた“小さな家で豊かに暮らす”生き方とは――
内田恭代

「六帖軒(むじょうけん)」(写真右)と「二帖所」(写真左)

夫と別居して始めたスモールハウス生活

内田恭代

弟さんの別荘として建てた家

――宮崎県で6帖のスモールハウスを建てて旦那様と別居されていたそうですが、その経緯を教えてください。 内田:長年インテリア職人として働き、天然素材にこだわった建築を追求しているうちに、伝統構法に辿り着きました。まず、弟の別荘を伝統構法で建てようと、できる限り自然素材の木材を使って造ったんです。でも当時の建築基準法には制約があって、なかなか納得のいくものができませんでした。 のちに10㎡以内の木造建築であれば建てられると知り、「それなら私専用の家を6帖で建てよう」と思いついたんです。3帖のリビングに3帖のロフトと台所。図面を描いて、材料を集めて、職人さんを探して……。工期はわずか2ヶ月。ようやく自分が納得できるスモールハウス「六帖軒(むじょうけん)」を完成させました。400万円のローンも私一人で完済しました。その後、隣に焚き火をするための小屋「二帖所」も造りました。 当時、夫と暮らしていた自宅から徒歩1分ほどの場所にある120坪の土地を親から譲り受けていました。隣には別に、弟の別荘として建てた100坪の土地もありました。その120坪の土地に6帖のスモールハウスを建て、私がそこへ引っ越したことで、当時は親から120坪の土地を譲り受けていて、その敷地には弟の別荘と、夫が暮らす母屋、私のスモールハウスが建っていました。私がその6帖の家へ引っ越したことで、夫との別居生活が始まったんです。

今は「楽しくてしょうがない」

――実際に別居生活を始めてみて、旦那様との関係はどう変わりましたか。 内田:もう、楽しくてしょうがない。一緒に暮らしていた頃は、「離婚したい」と思うくらい、しょっちゅうイライラしていたんです。夫は私より14歳年上で、鼻をすすったり、口をぺちゃぺちゃさせたりする音が気になって。 でも、別居すると夫が「親切なご近所さん」に変わるんですよ。たまに料理を作り過ぎたら分けてあげたり、ご飯を食べに来たりする程度の関係性に。夫も「一人は気楽で楽しい」と言っています。 息子2人とも社会人になって独立したんだから、私たち夫婦も独立しよう、と。私は夫に「達者でね」と言って、それまで住んでいた家を後にしました。お互いにいっさい干渉しない暮らし。ストレスもなく、楽しいですよ。
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「必死に働かなくても暮らせる」日常を満喫
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大阪府出身。外資系金融機関で広報業務に従事した後に、フリーのライター・編集者として独立。マネー分野を得意としながらも、ライフやエンタメなど幅広く執筆中。ファイナンシャルプランナー(AFP)。X(旧Twitter):@COstyle

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