モラハラ夫に“子どもを連れ去られた”35歳女性が憤る、家庭裁判所の“まさかの判断”「親権の決め方は、理不尽で残酷」
“別居親界隈のインフルエンサー”を名乗る女性がいる。はーちゃんさん、35歳だ。現在は2人の子どもと離れて暮らしているそうだが、彼女の身に何があったのか。そして、なぜ自身の現況を発信する道を選んだのか。その理由に迫った。
――現在、お子様との望まない別居をしておられると伺いました。ご自身の結婚から別居までの経緯を教えてください。
はーちゃん:私は2015年2月に夫と結婚し、6年後の2021年2月に別居をしました。遠距離恋愛だった期間もありましたが、交際中は非常に優しい人でした。たとえばデートのあと、鍵を失くしてしまった私のために、長距離を車で駆けつけてくれるような人だったんです。しかし結婚すると、夫は日常的に暴力を振るうようになってしまいました。次第にエスカレートし、外でも殴る蹴るなどの行動を抑えられないほどになってしまいました。また生活面でも夫は私の行動を制限するようになり、100円の品物を買うにも許可が必要であったり、「お前ひとりのために風呂の追い焚きなんてもったいない」と怒ったりするなど、人格が変わってしまったかのようでした。
ある日「いい加減に出ていけ」という夫の発言をきっかけに、私は別居する事を決意し子ども2人を連れて自宅を出ました。突然のことだったので、私は自分の兄の家へ避難しました。その時点で夫とは離婚の話も出ていて、親権・監護権を私が取ること、養育費の金額などまで決めていました。兄の家に世話になったのは一月もなく、それまでに新たな居住先を決めて引っ越しも終えました。
――当初、お子様とはーちゃんさんは、一緒に暮らしていたんですね。
はーちゃん:そうなんです。別居をしたとしても、夫が子どもたちの父親であることは変わりませんので、定期的に面会させていました。私の実家は北海道にあるのですが、家族で住んでいた家が関東圏であることから、私が新しく子どもと住む新居も関東圏にしていたんです。これは離婚によって離れてしまうことがあっても、子どもたちと夫がいつでも会える環境を作りたいという私なりの配慮でした。
2021年2月末、夫から「離婚という話をしていたけれど再構築に向けて夫婦2人で話がしたい」といわれました。そのため家族で住んでいた家で夫の妹が子どもを見てくれている間、夫婦で話し合いをすることにしました。しかし夫からの暴力や行動の制限を経験した私には、もう一度家族として夫と一緒に暮らすことは考えられませんでした。話し合いはしましたが、私はもう家族としてやっていく意向がないことを夫へ伝えました。子どもたちを自宅に迎えに行くと、既に夫の妹が子どもたちを連れてどこかへ行ってしまったあとでした。

はーちゃんさん
優しかったはずが、結婚後に豹変
話し合ったあと、自宅に戻ってみると…
ライター、エッセイスト。可視化されにくいマイノリティに寄り添い、活字化することをライフワークとする。『潮』『サンデー毎日』『週刊金曜日』などでも執筆中。Twitter:@kuroshimaaki
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