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宿泊するホテルまで特定…“推し活”を「やめたいのにやめられない」女性が執着を断ち切れた瞬間

推し活、家族、仕事、治療――長年続けてきたものを手放すには、未練や罪悪感、費やした時間とお金への執着がつきまとう。だが、時に“続ける”ことで、人は身動きが取れなくなる。自分を守り、次へ進むための「やめどき」はどこにあるのか。人生を左右する大きな決断をした人の実例から、その見極め方を探る。

「推しじまい」を決断する人が増加中

不幸にならない[やめどき]の正解

記者が足を運んだ際には歴女と思しき女性が1611年8月2日に亡くなったとされる加藤清正の“遺影”に手を合わせていた

「人生に彩りを添える」として推し活を推奨する声が高まる一方で、推し活をやめる「推しじまい」を決断する人も増えているという。なぜ、楽しいはずの推し活をやめたいと思うのか。推しじまいを支援するサービス「推し葬儀」を執り行っている大阪のバー「なんば白鯨」のオーナー、B・カシワギ氏は語る。 「ちゃんと“卒業式”をしてくれる推しなら、最後に本人と話をして気持ちに区切りをつけられるかもしれない。でも実際には、突然の引退で推し活を強制終了させられる人が大半です。最後を見届けられないとファンは気持ちの消化不良を起こすので、それを浄化させる場所として“推し葬儀”が利用されています」 なんば白鯨では毎日さまざまなイベントが開催され、引退した推しに祈りを捧げる人などが頻繁に顔を出す。その多くが、アイドルやメイドカフェ嬢の推し活経験者だ。 「もともと通常の“葬儀”の辛気くささに疑問を持っていて、人の死をシリアスにしすぎるのが嫌だという考えがありました。けれど、本当の死者の葬儀を明るくやるのは不謹慎と言われかねない。ならばと、祭壇をDIYして『推しキャラ専用葬儀場 アマガラス』を作ってみたんです。そうしたら、予想以上に3次元界隈での需要が大きいことがわかりました」

別れの儀式は「思い出のパッケージ化」

カシワギ氏は、別れの儀式を「思い出のパッケージ化」と表現する。 「これまでで最も印象的だったのは、ラブドールの葬儀。ドールを棺桶に入れて、本職の僧侶に読経してもらったら、普通の人間のお葬式を目の当たりにした感覚になりました。その“喪主”が語っていたのは『機械的に処分するのは心苦しいので、美しい形で見送ってあげたい』ということ。 この経験を通して感じたのは、推し活そのものは葬儀を区切りにして終えたとしても、ファンにとって推しはずっと推しのままなんです。だから美しい形で送り出して、推し活の思い出だけを残そうとする。葬儀はそのための装置です」
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ストーカー化した推し活のやめどきとは
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