社長「好きなの食え」→インターン3名「会計40万円です」SNSで物議。「どっちが悪いと思う?」現役東大生たちの見解は
「好きなモノ食べていいよ!」と言われたら、みなさんは嬉しいでしょうか?
それとも、少し困るでしょうか。
大人であるほど困るだろうこの質問ですが、なぜ「困る」かと言われれば、「好きなモノ」が見られていることがよくわかってしまうからです。
個人的な嗜好を優先していい場であるのは間違いありませんが、少なくともその場における主賓ではない立場から、「どのようなものを注文して、場に影響を与えるか」を検討しなくては、「ひとりよがり」に見られる可能性があります。
「好きにしていいんだから、好きにさせろ!」と言いたくなる気持ちはわかりますが、そうしてルールを増やして困るのは、いつも考えが足りない方。むしろ、あいまいな部分は弱者にとって有利にも働き得る可能性を考えたほうが、生きやすいでしょう。
先日、超無課金こと石田拳智氏によるツイートが注目を集めました。
インターン3名に「好きなの食え」と伝えたら、40万円近い超高額会計のレシートが悪びれもせず送られてきたことを吐露したのです。
これに対してネット上では論争が勃発。「好きなの食えといったんだから、好きなモノを食わせろ」と擁護する人もいれば、「さすがに人の財布から40万円はない」と常識を疑う声まで様々でした。
学校では教えてくれない「空気の読み方」を、うまく見取ってこれなかったのでしょう。
では、こういう時に槍玉にあげられがちな東大生たちは、「好きなの食え」と言われたときにどう行動するのでしょうか。今回は数名の現役東大生から話を聞きました。

「家族以外は、ちょっと困りますよね」
そう切り出したAさんは、現在東大の4年生。なぜ家族とそれ以外で線引きをするかといえば、「無償で差し出されたものの裏には、大抵何かしらの還元が前提だから」。家族ならばあり得る無償の愛でも、他者から渡されるのは、正直不気味に感じられます。
彼は、目上の人と食事をする際には、必ず「自分が払える金額」の中で注文をするそうです。払えと言われることはないにしても、払う覚悟をして臨む。
大学生に払える金額ですから、そこまで非常識にならないだろうことを考慮すれば、非常に東大生らしいクレバーな選択であるように見えました。
一方、東大2年生のBさんは「その人との関係次第」と述べます。
「気心の知れた親しい先輩ならば、向こうの経済事情なども察することができているから、迷惑をかけない程度に『好きなモノ』を頼めるかもしれない。でも、ほぼ新入社員みたいな状況で、相手がいくら持っているかもわからないのに、数万円もする食事をじゃんじゃん頼むのは、正直あり得ないと思う」
何を選ぶかも見られているだろうと考えると、相手の食の好みやアレルギーなどにも気を回さねばならず、それはそれでストレスがたまる。
もちろん、そういう社会勉強の場だと考えるべきなのですが、少なくとも「楽しいお食事会」のテンションでは、参加すべきではないでしょう。
「なんというか、来たことが無い場所に来た感じが一発で伝わりますが、それで舞い上がってしまったのが丸わかりの注文ですよね。私には、むしろなんで恐縮しないのかがわかりません。これからお世話になるインターン先で、かわいがられたいのならば、むしろかわいげのあるような振る舞いをすべきなのでは」
一回限りの縁ならばまだしも、今後を考えるうえでマイナス材料になりうるのは間違いない。
40万円を払えるかどうかといったスケールの小さい話ではなく、「世話になる社長に40万円払わせる意味」を考えるべきだったのかもしれません。
今年上京したばかりのCさんは、「東京って怖い街だな、って思いました。どこもあんな店ばかりなんですか?」と笑いながら戸惑いをあらわにしていました。ただ、こうした状況になっても地雷を踏まないための、「オリジナルの処世術」があるようで……。
「私は、初めて行った場所では必ず『その店のおすすめ』を頼むようにしています。経験上、おすすめ品は大抵高すぎも安すぎもせず、そのお店が看板を掛けて味を保証するものが出てくると考えられるからです」
確かに、おすすめを頼めば「お店のイチオシなので!」と申し訳が立ちますし、それなりに美味しいものが出てくる可能性が高そうです。
大抵の状況で通用する、万能の「空気読み」ではないでしょうか。ちなみに、「おすすめが書いていない場合はどうするの?」と聞いたところ、今度は東大生らしく「メニューを見渡して、第一四分位数から第三四分位数あたりまでで検討する」と返してくれました。
さまざま挙げられた「東大式常識チェック方法」ですが、これに対して苦い思い出があると語ってくれた方もいました。
「高校の先輩に焼肉へ連れていかれたときのこと。『好きなモノを』と言われたので、遠慮せず、先輩より高いものを何食わぬ顔で頼んでみたんです。その時は何もありませんでしたが、それから連絡が一切来なくなりましたね……」
苦笑するDさんは、そこから反省して「メニューの一番下から二番目の金額で頼む」自分ルールを設けたのだとか。

※画像はイメージです。生成AIを使用しています
「好きなモノを頼め」は正直困る
本当に好きなものを頼んだら連絡が来なくなった
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著述家、教育ライター。 教育メディア「未来図」副編集長。一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
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