糖尿病薬マンジャロで食欲が落ちた30代記者が、“あえて”二郎系で2000円爆食。豚8枚をたいらげたワケ
「うーん、全然痩せないし、ヘモグロビンも改善しないですね」
病院で糖尿病科の医師に嘆かれた。マンジャロを打ち始めて3カ月くらい経ったが、一向に体型は変わらない。
初めはキャバ嬢などが打つ「入門編」の2.5mgから始めたが、特にこれといった効果が感じられなかったため、スタンダードの5.0mgに変更。多少は食欲が落ちた気もするが、以前の狂った食欲と比べると、そんな大したものではない。
むしろ、一時期メトグルコを飲んで、いっさい食べ物を受け付けなくなり、3キロくらい痩せた反動がここにきて現れ、マンジャロを打っているのに5キロ太った。
原因はわかっている。寝る前に一気にご飯だの麺類だの炭水化物をかき込み、睡眠導入剤をノンアルコールビールとノンアルコールのレモンサワーで流し込めば、血糖値の上昇と薬の影響でバタンキューである。

変に節制して「晩酌は冷奴」なんてした日には、睡眠リズムが狂い、デエビゴを飲んでいるのに朝まで目が冴えてしまう。
とはいえ、そんなことを医師には言えないため、今度はマンジャロを7.5mgに変更してもらった。最初に打っていた2.5mgの3倍だ。きっと、痩せているキャバ嬢がこれを打ったら大変なことになるだろう。
さすがに7.5mgともなると、かなり食欲は落ちた。1日一食なのは変わらないが、夕ご飯にご飯、鯖缶、味噌汁、冷奴をゆっくり食べれば、それでもう何もいらない。ノンアルコール飲料を飲むための肴すら食べる気になれない。
そのため、どんどん寝る時間が遅くなり、朝方まで起きてしまう。いざ寝ると、薬の影響でぐっすり寝てしまうので、起きたら昼過ぎだ。このせいで、昼からの大事な取材に2件も寝坊した。
飲み会でも全然箸が進まず、チビチビとウーロン茶を飲みながら、周りの話を聞くに徹する。マンジャロの影響なのか、ずっと吐き気が止まらず、元気もあまりない。
一度、おじいさん編集者たちに囲まれて「若いんだから、たくさん食べなさい」と言われ、一人で2人前くらいの量を食べたことがあったが、翌日はゲップが止まらなかった。
こうなると、1日に食べる一食が大事だ。今日は何を作ろう。明日の取材先にはどんなレストランがあるのだろうか。不健康には変わりないが、その一食にすべてがかかっていた。
そして、その大事な一食も大盛りは食べられない。1人前で満腹なのだ。そうなると、量ではなく質で選ぶようになる。
そんなとき、ふと思った。今なら、不健康の代名詞である「二郎系」を、ちょうどいい塩梅で食べられるのではないか?

筆者行きつけのラーメン豚山(吉祥寺店)
糖尿病薬に睡眠導入剤、ノンアルをぶち込み暮らす
ついに1人前で満腹になるように
編集者/ライター。1993年、福岡県生まれ。出版社に勤務する傍ら、「ARBAN」や「ギター・マガジン」(リットーミュージック)などで執筆活動中。著書に『奨学金、借りたら人生こうなった』(扶桑社新書)がある
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