恋愛・結婚

「結婚式は一種の羞恥プレイです」辛酸なめ子さん

結婚式。幸せな2人を祝福するのは人生の醍醐味だが、二度三度と出席するにつれ、新郎新婦の過剰な自意識と会場側の商魂、非常識な列席者など、結婚式のダークサイドなところばかりが目につくようになってはいないだろうか。

◆人は幸せになると他人の気持ちに対して無神経になりがち、その集大成が結婚式!

辛酸なめ子

辛酸なめ子さん

「結婚式の招待状って、3~4か月前に来るじゃないですか。冷静に考えたら、随分と身勝手な行為だと思います。普通の人はそんな前から予定なんて立ってないから、断る理由が見つからない。半ば“来るのが当然”という前提で話が進んでいるんですよ」

 こう憤りを露わにするのは、コラムニストの辛酸なめ子さんだ。

「幸せになった人間は他人の気持ちに無神経になりがちです。そうした浮かれ気分の集大成が結婚式であり、ゆえに古くからの友人を傷つけるケースも後を絶たないんじゃないでしょうか。元カノ・元カレで揉めるのも、浮かれた新婦が呼んでしまうケースが多いような気がします。そこには“今の旦那のほうが年収も高い”や“彼はあたしを選んだのよ”といったふうに、元カレや元カノに対する優越感も見え隠れします」

 結婚式は、「もう浮気はしません」と世間に公表する行為だと定義するなめ子さん。そのためには“格”が必要だが、現代の結婚式には重みが欠如しているという。

「宮崎あおいと高岡蒼佑の式では、黒い布で式を覆うという異常な光景が印象的でした。悪友の姿を隠すためとはいえ、やはり伝統や格式を守らないと、後に不吉な事件が起こると感じました。(沢尻)エリカ様が角隠しをしなかったことにも同様のことが言えます」

 自分に視線が2~3時間集まり、品定めをされ、キスまでさせられる結婚式は一種の羞恥プレイだという。しかもそのために他人から3万円もらう行為は、「普通の神経があればできないはず」と言い切る。もちろん自身は絶対に結婚式など挙げないつもりだ。

「もしどうしても式を挙げる必要が出てきたら、そのときはウェブ上だけで済ませたいですね。セカンドライフやアメーバピグのような感じで。クリックするだけで全部を終わりにしたいです」

 結婚式に対する幻想は、もはや崩壊寸前なのかもしれない。

【辛酸なめ子さん】
しんさんなめこ、’74年、東京都生まれ。漫画家、コラムニスト。セレブやアイドル、芸能人をウォッチングしつつ、シニカルな毒を連発。熱狂的なファンを摑む。最新作は『厄除開運人生』(祥伝社)

取材・文/増山かおり 浜田 彩 小野田 衛 林バウツキ泰人 板花 基・中村未来(清談社) 長谷川大祐(本誌)

― 本当にあった結婚式[最凶ハプニング]集【10】 ―

厄除開運人生

辛酸なめ子氏の体当たり厄祓いリポート




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