ドタキャン30人! 結婚式「カネのトラブル」集
晴れ舞台で悲劇の主人公になってしまった新郎新婦から、本性が思わず出て総スカンな新郎新婦まで、結婚式で本当にあった衝撃のハプニングエピソードを緊急調査。結婚前のカップルは必読だ!
◆口に出せないお金の話
結婚式にカネのトラブルはつきものである。典型的なケースは司会などを頼まれた際の心付け。二次会の司会を頼まれ、二つ返事で引き受けた男性の場合は……。
「あれだけいろいろ手伝わせておいて、“心付け”はなし。毎週末、2か月にわたって相手の地元に通ったのに。それどころか、ドタキャンが30人も出て不足金が8万円ほど出てしまったということで、カネの催促までされたんです。『新郎側の幹事なので払ってください』と新婦側の幹事に言われたけど、そんなのこっちが知ったことじゃない。これにはさすがにブチキレましたよ」(男性・保険・36歳)
そもそもこの不足金、当日になって新郎側のドタキャンが相次いだために生じたもの。知人も少ないくせに、見栄を張って大会場をレンタル。さらに出席の確認もしなかったために、悲劇は起こった。
人の善意を踏みにじる行動例は、まだまだある。
「結婚式の撮影はもちろん、新居で夜景の撮影までやらされた。おまけに新婦からは『二の腕と顎のラインを修正して』という注文まで。お礼の一言もない」(男性・カメラマン・31歳)
カメラマンという職業柄、結婚式では重宝されるものの、毎回、ご祝儀はガッツリ取るくせに撮影代など出たためしがないとぼやく。
「ヘアメイクも結婚式では便利屋として使われます。結婚式とグラビアのヘアメイクじゃジャンルがまったく違うのに……。無理な注文ばっかしてくるんですよ」(男性・ヘアメイク・33歳)
カネにルーズなバカ新郎新婦につける薬はないのだろうか。
「発想の転換が必要で、期待しなければいいんです。あくまでも、お祝いごとですから。『お車代も、心付けもないの?』と思うなら、最初からそんな人の式に出なければいいのです」(ウエディングプランナー)
なるほど、怒るだけ野暮ということか。
「結婚式の常識とかお金の価値観が違っているだけで。悪意があっての行動では決してないんです。そう考えれば、“私の常識とは違うんだね”と諦められるはずです」(同)
◆カネの切れ目がやっぱり縁の切れ目
結婚式には欠かせないご祝儀も、トラブルを生む元凶だ。
「ご祝儀袋を開けたら、『お前らのためなら死ねる!』という手紙が1枚入っていただけということがあり、そのときは呆れましたね。その先輩は普段から『世の中はカネじゃない!』とか熱く語る人だったんですが……。さすがにドン引きしましたね」(男性・飲食・29歳)
金額の問題ではない、というのはあくまでも建前。いい年して適正額を包まないような人間は、確実に足元を見られる。
「司会、幹事、ビデオ編集、余興と、後輩を顎で使う大学時代の先輩がいて、こっちも内心は憤懣やるかたなかったけど、おめでたい席だから3万円を包んだんです。ちなみに、もちろん心付けはなし。なのに、その先輩が我々後輩たちの結婚式で包んだ額は1万5000円。総スカンですよ」(男性・IT・27歳)
いくら学生時代の後輩だからといえども、いい年こいて先輩風を吹かせるだけでは顰蹙を買うというもの。こうした先輩・後輩関係が結婚式でトラブルを起こすことは多々あるという。
カネの切れ目が縁の切れ目とはよく言ったもの。どんなに親しい友人でも、段取りや接し方を一歩間違えることで、取り返しがつかない破滅を呼ぶことがあるのだ。
イラスト/石井匡人
― 本当にあった結婚式[最凶ハプニング]集【9】 ―
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