普段電話しない人でもIP電話は得なのか?
PC時代は「わざわざ入れなくてもな」……なんて思っていたIP電話が、スマホのアプリになって俄然身近に。お得な活用術を探る
◆IP電話は無料通話を使い切ったときの保険に
以上、これまでの記事(https://nikkan-spa.jp/231477)で、不特定多数に電話をかける機会が多いスマホユーザーなら、IP電話の恩恵を大いに受けることが証明された。それでは、「普段それほどは電話をかけない」というユーザーには、あまりメリットはないのだろうか?
実は、キャリアの通話プランで「タイプS」や「タイプSS」を契約しているライトユーザーにもメリットはある。それは無料通話分を使い果たしてしまった後の「話しすぎ」への対策だ。
そもそも、月々の通話時間を予想するのは難しく、後になってみなければわからないことも多い。読者諸兄にも「節約のためにライトなプランにしておいたのに、無料通話分を超えて話しすぎた!」なんて惨事を経験した人も多いことだろう。本欄担当者の例でも、もしもワンランク下のタイプMにしていたら、通話料金の総額が1万円をオーバーするところであった。ライトなプランほど通話料金は割高なわけで、タイプSSにおいてはIP電話の2.5倍にもなる! つまり、IP電話を導入しておけば、無料通話分を使い果たしたときの保険になるわけだ。
こうした使い方を想定すると、フュージョンは課金の単位が細かく、基本料金が無料な点がメリットになる。
ちなみに、ごく親しい友人など、きわめて限られた相手としか普段電話はしない……という人に一番オススメなのは、冒頭で登場した「LINE」。相手にもアプリを入れてもらえば、通話は一切無料だ。スマホは受け専、通話はほとんどLINEで行う……というやり方で、月々の電話代を980円に抑えているスマホユーザーは大勢いる。付け加えれば、友人がたくさんいる“リア充”でも、会う人会う人にLINEを入れさせれば、通話をタダ同然で済ませることは十分に可能。相手がガラケーユーザーの場合、残念ながら通話はできない(メッセンジャー機能は使える)が、これを機会にぜひスマホデビューしてもらおう。
あわせて、スマホはあくまでデータ通信端末として扱い、通話専用端末としてPHSを持つという選択肢も紹介しておきたい。ウィルコムにはどのキャリアにかけても10分以内は無料というプラン「だれとでも定額」がある。基本料金と合わせて月額合計2430円。10分以内の短い通話を何度もするような人は検討の価値ありだ。
― [スマホ用通話アプリ]で電話代を超節約!【3】 ―
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