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果たして、30代は凶暴化しているのか?

果たして、30代は凶暴化しているのか?(1)  殺人、暴行、風俗犯など、多くの犯罪で1位を占める30代。結果だけ見ると30代は凶暴で危険という印象を受けるが、犯罪社会学者の河合幹雄氏はこう語る。 「体力的にも精神的にも成熟し、ほかの年代よりパワーがある30代は、必然的に大罪を犯しやすいのかもしれません。仕事も芸も形になるのは30代からですし」  行動力ある30代は、犯罪にも脂が乗る時期ということか。 「殺人は実行にかなりの覚悟が必要ですが、その点30代は行動力も判断力もあり、適性が高い。あとはプロの犯行が多いですね。暴行は警察がヤクザを引っ張る口実にしやすい。賭博犯もヤクザが中心だし、窃盗犯の大半も病院や豪邸などを計画的に狙うプロですよ」  ちなみに露出狂など人前で淫らな行為をする公然わいせつも、30代が1位。精力も経験値もある30代は、性癖に目覚めてヘンタイ行為に走りやすい? 玄人とヘンタイが多いので30代の犯罪が多いのかと思えば、犯罪統計学者の浜井浩一氏は「人口比で見ると最近はやや検挙数が増える傾向はあるが、長期的に見れば30代の犯罪数は減っている」と異論を唱える。 「過去数十年間の年代別統計データを見ると、各犯罪のトップは20代ばかり。つまり従来は20代をピークに、年代が上がると犯罪数が減るのが普通でした。でも、ここ最近20代の犯罪が減少し、30代がトップの項目が増えたんです 「平成20年の犯罪」で、30代の検挙人員がトップだった犯罪
世代別「殺人」の検挙人員
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過去をさかのぼってみても、11年間で8回も30代が1位に。 河合氏は「殺人は力がいるので老人にはできないし、20代以下には 『殺し』という大罪を引き起こすだけの覚悟はまだ持てないのでは」と語る (注) 本特集のデータは警察庁発表の「平成20年の犯罪」を基に、一部「平成21年の犯罪情勢」の最新データを加え、SPA!編集部が年齢区分を世代別に変更して作成した ― 30代は[逮捕]の危険年齢【7】 ―
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