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「30代の犯罪」は今、どうなっているのか?

不同意堕胎容疑で逮捕された36歳の元医者の男性、妻に依頼されて夫の教師殺害に加担したとして逮捕された38歳の元会社役員など、最近、30代が起こした犯罪が大きな話題になり、世間を騒がせている。これら凶悪な事件を起こしてしまうほど、今の30代は凶暴化しているのか!? 疑問を持った我々は、調査を開始した。

「30代の犯罪」は今、どうなっているのか?

 不同意堕胎容疑で逮捕された36歳の元医師の男性、妻に依頼され夫の教師殺害に加担したとして逮捕された38歳の元会社役員など、最近、30代が起こした犯罪が大きな話題になり、世間を騒がせている。これら凶悪な事件を起こしてしまうほど、今の30代は凶暴化しているのか!? 疑問を持った我々は、調査を開始した。

 まずは、’10年6月~8月の間に新聞で報道された事件の容疑者を調べてみることに。その結果、30代の容疑者が296人中72人と、ほかの世代と比べて最も多いことが判明! 事件の傾向としては殺人、傷害のほかに、違法パチスロ店やバカラ賭博店、ネットカジノ店の経営者が常習賭博容疑などで逮捕されるケースが多かった。

’10年6月~8月の間に報道された容疑者の世代ランキング

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 また、イトーヨーカ堂のウナギの輸入者偽装事件で逮捕された元会社員の女性(34歳)のように、「会社や上司の犯罪に巻き込まれたのでは?」と考えられるケースや、暴力団絡みの強盗事件なども複数発生していた。

’10年6月~8月の間に報道された30代の主な犯罪
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2010年6月21日~8月27日の新聞報道を基に、SPA!編集部が作成

 次に、警察庁が発表したデータを基に、全刑法犯の世代別検挙人員を見ていこう。下記のグラフを見れば一目瞭然だが、実は30代の検挙人員は、未成年、60歳以上、20代に次ぐ4位(’08年)と、それほど多くはない。しかも、その数は’06年をピークに年々減少傾向にあるようだ。

世代別「全刑法犯」の検挙人員
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30代の全検挙人員は’99年より増加しているものの、’06年をピークに減少傾向にある。
全体的な検挙人員数も増えているが、特に60歳以上が激増し、
’08年は’99年の約2.5倍の6万9382人になっている


(注)
本特集のデータは警察庁発表の「平成20年の犯罪」を基に、一部「平成21年の犯罪情勢」の最新データを加え、SPA!編集部が年齢区分を世代別に変更して作成した

 このデータだけを見れば、とても 30代が凶暴化 しているとはいえないが、「殺人」や「暴行」など犯罪ごとに細かく見ていくと話は変わってくる。というのも、30代の検挙人員が多い犯罪がいくつもあるのだ。それでは、警視庁のデータや過去に罪を犯した人たちの声、そして専門家の意見を基に、30代の犯罪を検証していこう。

― 30代は[逮捕]の危険年齢【1】 ―

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