中国「少女愛人サークル」が摘発。報酬はiPhoneだった!
「貧乏人に嫁ぐなら金持ちの愛人になったほうがマシ」
数年前にネット上で発表された独身女性のそんな論文に、多くの賛同する声が寄せられるほど、「愛人」が職業化している中国。富裕層が愛人を囲うのはもはや常識となっており、10人以上の愛人を囲う者がいても驚くほどのことではない。
両者の同意のもとに愛人契約が結ばれているなら、「大人の関係」として許容はできるかもしれない。ところが看過できない問題も起きている。それは愛人となる女性たちが低年齢化し、「大人と子供の愛人関係」が結ばていることだ。ネット上には、パトロンからのコンタクトを待つ、未成年と思われる少女たちが自らアップした「宣材写真」もあふれている。
⇒【宣材写真】はこちら https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=240579
そんななか、5月28日、浙江省永康市で14歳に満たない少女を含む20名以上の学生が在籍する少女専門愛人サークルが摘発され、複数のパトロンとサークル運営者が逮捕された。パトロンには、地元有名企業の経営者や官僚たちが名を連ねており、サークルに在籍する10名以上の少女が、実際に彼らの愛人として囲われていたというのだ。
このサークルは、口コミによって広がった同好会のような存在で、愛人サービスへの対価は、会員と少女との個人交渉で決まっていたという。月極め契約の相場は、約3万8000円ほど。そのほか、iPadやiPhoneを対価として与えられ、1か月の愛人契約に応じてしまった少女もいたというから驚きだ。さらに処女でない少女の場合、月に1万円以下で買いたたかれてしまうケースもあったという。
彼女たちはとくに生活が苦しいというわけではなく、面白半分や物質的な満足のために愛人クラブに在籍しているという者がほとんど。きっかけとしては、すでに在籍していた友人に連れられて加入するものが多かったようだ。
ちなみにこの愛人サークル、その存在は去年から発覚していたにもかかわらず、当局が動くことはなかった。顧客として特権階級の人間を擁していたことがその理由と噂されている。事実、愛人サークルの摘発とともに逮捕された顧客には、現地著名企業の経営者のほか、過去に全人代代表に選ばれた高官も含まれていたという。
ところが今年に入り、浙江省の紀律検査委員会がこの問題に介入することになった。永康市当局には黙認されていた愛人クラブだが、省当局は抑え込むことができなかったというわけだ。
貧困から仕方なく身を売ったり、性奴隷として売春組織に売り飛ばされる女性も少なくない一方、何不自由のない生活をしながらも奢侈品のために安売りしてしまう少女たち。今や中国では、売春婦も格差社会が広がっているということか……。
【取材・文/ドラゴンガジェット編集部 写真/零距離網絡】
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州を拠点に、最新の話題をお届けする。
ハッシュタグ