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小誌記者が実践! 14万8298円で世界一周できた!【その6】

LCCなのに機内食の無料サービス付き!  ロンドンでは、有名なヒースロー空港ではなく、市内から50km北にあるスタンステッド空港に着陸。ここでも、乗り継ぎの関係で2泊し、開催していた欧州チャンピオンズリーグのチェルシー戦を観戦。ようやく観光らしいことができた。  そして、カナダのカルガリーへ出発。これまた、ヒースロー空港ではなく、ロンドンから南へ50kmに位置するガトウィック空港だ。  イギリスの大手LCCのトーマス・クック航空に搭乗予定だったのだが、定刻から2時間以上も遅れた。LCCには「欠航や遅延が多い」というイメージがあるのだが、この旅唯一の遅延。発展途上国のナショナルエアラインに比べれば、全然マシと言えるだろう。  同便は、ロンドン離陸時こそ空席だらけだったが、経由地のスコットランドのグラスゴーで満席に。しかも、狭いシートなのに僕以上に大柄な欧米人に囲まれてしまい、息苦しい。耐えられなくなった乗客のなかには、デッキ付近でずっと立っている者もいた。  そんな窮屈な機内だったが、なんと2度の機内食、さらにビスケットとアイスクリームが無料サービス。ミネラルウォーターのボトルも1本用意され、食事時にコーヒーや紅茶もタダで飲むことができた。僕のような体格の人間には過酷な機内だが、この料金で食事が無料なら、かなりオススメだ。  ようやくロッキー山脈の麓に位置するカルガリーに到着。さ、寒い……。観光する気力も時間もなく、寝て起きて再び空港へ。ここまで来ると早く日本に帰りたい。  成田までは、フラッグキャリアのエアカナダを利用。カルガリー到着までの合計金額よりも高い料金なだけに、フライトは快適。普通の機内サービスがビジネスクラスに感じられる。実は、太平洋横断間にはLCCが未就航。’09年に日米オープンスカイ協定が締結し、今後の参入が期待されている。  最後に、ANAマイルを貯められ、無事に成田空港へ帰国。かろうじてエコノミー症候群にはならなかったが、過酷な旅に体調を崩したのは言うまでもない。  でも、この安さは魅力。LCC時代突入で、世界一周がさらに安くなることを期待したい。
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ロンドン離陸後はガラ空きだった機内でリラックスする記者。 その後、経由地のグラスゴーで満席になり、自分よりも大柄な 外国人に囲まれ、息苦しいフライトを強いられる
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成田までは空の旅を満喫。ヘッドレスト付きの座席に液晶モニター、 そして無料の機内食のありがたさを僕は一生忘れない
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