デジタル

最新のEOS Kissはイイトコ取りした逸品

【キヤノン EOS Kiss X6i ダブルズームキット】


実勢価格 12万6600円。デジタル一眼レフ入門機の定番EOS Kissシリーズの最新作。位相差AF用の素子を埋め込んだAPS-CサイズのCMOSセンサーを採用し、ライブビューや動画撮影時の素早いピント合わせが可能になった。タッチパネル操作対応のバリアングルモニターも搭載。ボディサイズはW133.1×D78.8×H99.8mmとなる。本体重量は前作より5g重い575gだ

キヤノン EOS Kiss X6i ダブルズームキット◆動画も写真もピント合わせがさらに高速化した最新のEOS Kiss

 従来から、ピント合わせが速くて動く被写体に強いと評価されてきたEOS Kissシリーズだが、最新作の「X6i」ではその強みをさらに生かせる機能が積まれた。

キヤノン EOS Kiss X6i ダブルズームキット

動く被写体にピントを合わせ続けるのに最適な、「STM」タイプの標準ズームレンズを付属したキットも実勢価格12万9800円で販売している

 今作で新たに搭載したのは、「ハイブリッドCMOS AF」機能。撮像素子に位相差検出AF用の素子を埋め込んでおり、動画撮影時にも被写体との距離を素早くつかめるのが最大の特徴だ。これにより、フレームインした被写体にピントを合わせたり、そのまま動き続ける被写体を追尾したりする操作が大幅にやりやすくなっている。一般的に、動画のピント合わせはコンパクトデジカメやミラーレス一眼のほうが強いモデルが多く、一眼レフは写真撮影に特化した品質の高さを追求する傾向がある。ところがX6iなら、ムービークリップを織り交ぜて記録するという“イマドキのデジカメ的”な使い方をしつつ、“デジ一的”に画質や作品性にこだわるといったイイトコ取りな楽しみ方ができるわけだ。

 そのほかにもタッチパネル操作に対応するほか、GPSを内蔵するなど、前作「X5」にはなかった新機能が少なくない。ボタンやダイヤル操作なしに、デジ一ならではの細かい設定を画面説明に沿って施せるうえ、旅先で撮った写真をあとから楽に整理できる。入門機としてより親しみやすくなりつつ、連続撮影速度がX5の毎秒3・7コマから5コマになるなど、奥深さがアップしているのも見逃せない。

 併売中のX5が底値になっており、ダブルズームキットが実勢7万2000円で買えることを考えると、X6iを手放しで誰にでも薦めるというわけにはいかないが、美しい写真を撮るための装置とスキルを、動画撮影にも転用したいと考えているなら、現在の価格差も将来の投資と割り切れるだろう。入門の鉄板は標準レンズと望遠レンズのダブルキットだが、今作に関してはハイブリッドCMOS AFに最適なSTMレンズキットも捨てがたい。

古田雄介

◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2/3

カメラは第一にコンデジ的な柔軟性、第二にデジ一的な美しさを優先

◆編集担当Kの物欲刺激度 2.5/3

ワタクシの愛機は、ライブビュー機能が搭載されだした頃のデジ一のため、機能がイマイチ。ライブビュー撮影時はなかなかピントが合わず、あまり使用したことがない。その点「ハイブリッドCMOS AF」機能を搭載するX6iは、動画撮影同様、ライブビュー時のピント合わせも速くなった。タッチパネル搭載も○




おすすめ記事