すべてが一瞬でパーになる恐怖の[データ消失]体験談
―[背筋が凍る[会社の恐怖体験]大全]―
日本の夏、怪談の夏。でも、ちょっと待て。いるかいないかわからん幽霊より、もっと怖い話が身近にあるでしょ。てなわけで、会社と仕事にまつわる“生きた心地がしなかった体験”“冷や汗タラ~リ体験”を集めてみました。これで少しは暑さもやわらぐ……かも!?
― [消えた○○]編 ―
仕事に関わる大事なモノが消えてしまう……そんな恐怖体験は、往々にして人の判断を狂わせる。
「パソコンが急にシャットダウンして、翌日納品予定の設計図が消えてしまった。上司の叱責を恐れるあまり『取引先にデータを送ったあと、手元のデータが消えた』とすぐにバレるウソをつき、取引先からは冷ややかな対応が。上司は激怒し、先方からは取引停止の宣告。最悪のテンパり方をしてしまった」(34歳・男・建築設計)
ちょっとしたケアレスミスも、シャレにならない大ごとになる。
「計測作業が無事終了。装置からデータをUSBメモリに移す際、誤ってコピー前のデータを削除してしまった。1日分の計測が無となり、測定し直しに」(37歳・女・メーカー)なんて、凍りつく周囲の様子が目に浮かぶよう。
「帰宅後、持ち歩いているノートPCがないことに気づく。流出したらマズいデータも入っているから、これはクビだけでは済まない事態。どこに置いたか思い出せないまま、とりあえず会社に報告。一睡もできずに朝を迎えたところ、昨日立ち寄ったお店から連絡が。どうやら試着に夢中になり店に置き忘れたみたい」(29歳・女・サービス)って、一人でファッションショーでもしてたのか!?
「アメリカまで出向いて取り交わした契約書類が、成田空港で荷物を確認したところ、どこにも見当たらない。青い顔で航空会社のカウンターに相談したら『そういう忘れ物の報告はない』と突き放すような対応。現地のホテルに問い合わせても見つからず、いよいよ会社に報告しなきゃダメか……と覚悟を決めたところで、航空会社から携帯に『ありました!』の連絡が。シートの間に挟まるように落ちていたとか。まったく身に覚えはないが、結果オーライ」(35歳・男・専門商社)とノンキだけど、もしや機内で飲みすぎた?
イラスト/坂本千明
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