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阿鼻叫喚!クラウドサービス事件簿

スマホ時代の到来で、クラウドサービスが手放せない!というユーザーも多いはず。だが、レンタルサーバ会社のデータ消失事件で、その安全性に疑問符が。クラウドと賢く付き合う極意とは!?

クラウドサービス グーグルドライブにDropbox、Evernote――いまや「クラウドサービス」は、われわれの日常生活に欠かせないツールとなりつつある。何でもデータを放り込んで、どこでもPCやスマホで確認できる……その便利さに、文字どおりデータを“何でも”クラウドに預けている人も少なくないのではないだろうか。

 そんな“クラウド化まっしぐら”とでも言うべき状況に水を差したのが、先ごろ発生した「ファーストサーバ事件」である。レンタルサーバ会社の「ファーストサーバ」が、あろうことか、顧客のデータ5698件を“消失”させてしまったのだ。しかも、そのほとんどは復旧不可能と後日判明。

 この事件は、メディアでも大きく取り上げられたが、顧客の大半が法人であったため、一般ユーザーからはいまひとつ関心を持たれなかった感がある。だが、被害企業にとってみれば、これ以上ないほど最悪の事故だ。安価なサービスをウリにしていたファーストサーバの顧客には、自前でデータのバックアップを取るような余力のない中小企業も多く、ビジネスの命綱とでも言うべき顧客情報やウェブサイトのデータが失われてしまったら、そのまま会社が潰れる事態にもなりかねない。

 事故が発生した6月20日深夜のツイッターが、ファーストサーバの顧客たちの阿鼻叫喚で溢れ返ったのも無理からぬことだろう。

⇒「便利でもクラウドだけのデータ管理は危険!?」に続く
http://nikkan-spa.jp/279460


<最近の「クラウド事件」>

●2011年2月 Gmailのデータ消失

Gmailで一部ユーザーのメールが消失する障害が発生。原因はストレージソフトウェアのアップデートで、予期せぬバグが発生したため。影響を受けたユーザーは数万人と言われる。バックアップからの復旧により、事故発生後数日で収束した

●2012年6月 ファーストサーバのデータ消失

本文でも紹介した、このところ最大級のクラウド障害事件。ファーストサーバはヤフーの子会社であり、そのネームバリューでも支持を得ていたため、この不祥事によりクラウドへの不信感は強まった。ベテラン社員による自己流のセキュリティ対策が仇になったとされる

※詳細はこちら⇒ http://nikkan-spa.jp/236822

●2012年7月 Dropboxからメールアドレス流出

Dropboxに登録しているメールアドレス宛てにスパムが届くようになったというケースが多発。別のサービスを利用していたDropbox社員のアカウント情報が盗まれ、それがDropboxのID、パスワードと同一だったことからDropbox内のメールアドレスリストが流出したもよう

●2012年8月 iCloudアカウント乗っ取り事件(米)

米「Wired」の記者がiCloudのアカウントをハッカーに乗っ取られ、iPhone、iPad、MacBookの内容を消去されるという事件が発生。犯人はAmazonとAppleのカスタマーサービスを騙してアカウント情報を入手したという。一般人には縁がなさそうとはいえ、恐ろしい話だ

― 本当は恐ろしい!?クラウドサービス【1】 ―




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