フレームの自作ができる多機能デジフォトはいかが?
【パイオニア HAPPY FRAME HF-T830】
800×600ドットの8型液晶を採用したデジタルフォトフレーム。Motion JPEGやMPEG-4 AVC/H.264のHD動画が再生可能で、AUDIO IN端子にスマホをつないでスピーカー代わりにもなる。そのほか2GBのメモリを内蔵し、SDカードやメモリースティック対応のメモリスロットを搭載。USBポートも2基ある。サイズと重量はW247×D39×H197mm/約785g、実勢価格1万5800円だ ◆音楽も聴けて着せ替えもOK!多機能デジフォトの実力は? デジタルフォトフレームは、’08年頃にブレイクして定番のプレゼントという地位を手に入れたが、市場全体の勢いは落ち着いた感がある。そんななかでも注目したいのはパイオニアの「HAPPY FRAME」シリーズだ。Motion JPEGだけでなく、H.264形式のHD動画の再生にも対応するなど、新たな付加価値を積極的に盛り込んでおり、随所から攻めの姿勢が伝わってくる。音へのこだわりもその一つだ。シリーズ共通で左右1Wのステレオスピーカーを組み込んでおり、音響メーカーらしい伸びやかなサウンドを実現している。スマホやMP3プレーヤーをつなげば外部スピーカーになるので、卓上ツールとしての利便性は普通のデジフォトより一段上のレベルにあるといえる。 最新作の「HF-T830」は8型液晶を採用し、初代の7型タイプよりもタテの解像度が向上。アスペクト比3:4の一般的な写真がフルに表示できるようになっている。そして最大の魅力は、液晶パネルを囲うフレームをデコレーションして楽しめる付加価値を追加したところだ。好みのデザインのフレームを自作して、本体と透明カバーの間に挟み込めば、オリジナリティの濃いデジフォトが完成する。フレームとカバーの間には数mmの厚みがあるため、厚手のシールやシリコンなどで立体的な装飾も可能だ。 家族や友人へのプレゼントとして考えた場合、主役はあくまで思い出のつまった写真であって、デジフォトはそれを見せる媒体でしかない。しかし、送り手自らがフレームをデコレーションすることで、デジフォト自体も主役になる。両親に子供の写真を届けたり、結婚式の思い出を友人に渡したりするとき、この違いは大きい。自分用に使う場合も、自ら手を加えられる余地があると、愛着の付き方が変わってくるはずだ。機能面で見ると大きな進化ではないかもしれないが、モノとしては大きなアドバンテージがあると思う。◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2.5/3
◆編集担当Kの物欲刺激度 1.5/3
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