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相場評論家・三空氏が、緻密なバックテストで「トラリピ」を攻略

2週間で+5000円!
緻密なバックテストで「トラリピ」を攻略


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挑戦者

相場評論家
三空氏

株では4年間で約2.5億円の資産を築き、CFDでは500万円を4か月で4500万円にまで増やした実績を持つ。現在はFXが主戦場。FX本も多数購入し、常に研究を怠らない



に、今回は同じ億トレーダーであり、さまざまな投資手法の研究に余念がなく、緻密なを重ねることでも知られる三空氏がチャレンジすることに!


「実はトラリピは気になっていたんですよ」(三空氏)


前回お伝えした通り、トラリピとは、トレーダーの間で最近話題のサービスのこと。「エントリー+決済」の2つがセットになったイフダン注文を、一度に等間隔で複数個、トラップを仕掛けるように発注することができ、注文は自動的に繰り返される(リピート)。どういうことかというと、要するに設定した範囲で値動きが上下していれば、ほったらかしにしておくだけでどんどん利益が積み重なっていくことが期待できるという自動発注機能なのだ。


三空氏がトラリピにチャレンジしたのは2週間。しかし、値動きが少なかったこともあって、いくつかの注文を入れてみたものの、なかなかうまくいかない……。


「慣れない発注機能だったので、慎重にしすぎたのか、設定した注文に1回しか引っかからなかった。一応5000円の利益ですけど、めちゃくちゃ悔しいですね」


このまま後には引けない三空氏。トラリピの勝ちパターンを見いだすべく、お得意のバックテストを敢行。短期間の取材だったにもかかわらずさまざまな注文の出し方を緻密に検証してくれた。


そして数日後、「これならいけると思います!」との連絡が!


「基本方針は、トラリピのメリットを活かしてある程度の期間ほったらかしにできることです。タイミングとしては、ドル/円が大きく動いた後のリバウンド狙いが一番やりやいと思います。下落後ならば、逆指値で買い上がっていくという戦略ですね」


具体的な設定だが、まず利食い幅は、スプレッドを考慮して50銭に設定。トラップ幅も同じく50銭で、トラップの数は4。つまり2円の値幅の中に、4つの注文を置くことになる。損切り場所は、直前の暴落時の底値、または暴騰時の天井に設定する。


「欲張ってトラップ幅を狭く、トラップ数を多くしてしまいがちですが、それだと予想が外れて損切りになったときの損失が大きくなりすぎてしまいます。利益4回分以上にリバウンドしたら、そのままの設定で戦うか、そこからさらに値動きを追って新たなトラリピを仕掛けるか、あるいはいったん撤退するか、を決めます」


この戦略を昨年11月頭、ドル/円の下落トレンドが反転したときに当てはめてバックテストしてみよう。


80.2円~80.3円の時点で底値と判断し、80.5円から前述のようにトラップを4つ設定。損切りは80円で買い注文を出した。そのまま放置しておくと、2月14日の段階で取引数14回、勝ち数14回の勝率10割で、6円44銭のプラスとなる。これは、1回に3万通貨なら19万3200円の儲けになる計算だ。


「トラリピは、1回設定したらあとはほったらかしにできるのが楽ですね。ただ、普段僕がしているトレードとはかなり勝手が違いました。1回の設定で自動的に複数の注文が入るため、ポジションの大きさや損切りラインが感覚的にわかりにくいんですよ。たとえFXに慣れている人でも、トラリピにトライするなら最初はまずデモでトレードしてみることをおすすめします」とアドバイスをしてくれた。


「今回の戦略はあくまでバックテストから導き出したものにすぎず、実証はこれから。でも十分な手応えは感じましたし、勝算もありますよ!」という三空氏。本企画終了後もトラリピを実践してみるという。数か月後には、いい結果を報告してくれる……はず?


三空氏のトラリピ【必勝】3か条

1、大きく動いた後の戻りを狙う

2、利食い幅は大きめに設定

3、ゆとりある資金管理を


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取材・文/山本啓介 撮影/根田拓也 図版/ミューズグラフィック


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