いい年した大人がなぜ集う?「男子会」って一体なんなの?
―[[男子会ブーム]の謎に迫る]―
「男子会がブーム!」だという。確かに、居酒屋やホテルでは男子会プランが続々と登場。男だけ、決まったメンツで定期的に会うという人も少なくない。が、それって「男子会」? いい年した大人がなぜ集う?「男子会」って一体なんなの?
女ヌキの会は楽しいが、「男子会」という言葉に抵抗が
そもそも、「男子会」とは? 野郎だけの会と男子会に違いはあるのか。
20~40歳の男性100人にアンケートを実施したところ、59%の人が男同士、決まったメンバーで定期的に飲んだり遊んだりしていると回答。女性のいない集い=男子会とするならば、男子会のブームは脈々と続いているといえる。
が、「それは男子会ですか?」と尋ねると、肯定派と「そう言われれば」と言う人を合わせて約58%、絶対否定派が約42%。多数決では結論は出ず。否定派には、やはり”男子”という言葉への反発が。
「男子会と言われると軟弱な飲み会のイメージ。メガネに細身のスーツ、サイフのひもが固い20代男子がサブカルやゲーム、アニメを語っているイメージ」(41歳・映像)、「女の気配が一切ない30歳の後輩はよく男同士で遊んでいるみたい。草食系=男子会なのかも」(40歳・IT)といった意見が多数。
なるほど、確かに「40代女性は女子じゃねえだろう」と思う違和感同様、いい大人が”男子”を自称することへの羞恥があって当然。要は、「会そのものはそうだが、ネーミングがイケてない」(22歳・学生)というわけだ。
とはいえ、「男子会」と称するかどうかは別にして、男だけの集まりは大層、楽しいようで。
「理論的な話ができる」(40歳・自営)、「女性とは政治や経済、社会問題について深く掘り下げて話ができない。女性がいる会より、饒舌な自分がいる」(38歳・IT)、「『あの女ブスじゃね?』とか、下ネタとかって、女性のいる前では絶対に言えない」(36歳・流通)とまあ、女性が聞いたら怒りだしそうな意見が続々。だからこそ、”男だけ”がいいのだ。
そう。「男だけなら、グルーポンを使う。女性がいたら、使えないし」(35歳・プログラマー)というように、男はなにくれとなく女性に気を使いながら生きている。だからこそ、「前の会社の同僚と年に数回、『飛行機がよく見える公園に行こうツアー』とか、『両国でちゃんこ食べよう会』を開催。昔話から近況報告まで話題は尽きず、このメンツで集まった後は笑いすぎて喉がつぶれるほど」(36歳・IT)といった「童心に帰れる」(39歳・団体職員)場所を求めるのも、当然なのかもしれない。ということで、男同士の定例会主催者にインタビュー。男子会≒野郎の集いについて、考えてみたい。
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