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コンプレックスは武器になる【マキタスポーツ×家入一真×ジョーカー福留】 Vol.3

『一億総ツッコミ時代』でボケへの転身を提言したマキタスポーツ氏、『バカが武器』でソーシャル時代のバカの重要性を説いたジョーカー福留氏、『もっと自由に働きたい』の著者で“悪ふざけ連続起業家”を名乗る家入一真氏が、今、求められているバカ像を語り合う!

⇒【中編】もっと「好き/嫌い」で生きろ!
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マキタスポーツ氏

マキタスポーツ氏

ジョーカー福留:(以下、福留):「コンビニアイス評論家です」って言い切るのも、勇気がいることなんですよね。責任が生まれてしまうのはやっぱり怖いんですよ。

マキタスポーツ(以下、マキタ):僕も「作詞作曲ものまね」って言葉は自分で作ったんです。同じようなことを以前からやっている人はいたんですけど、僕は自分で名前を付けて看板を背負った。「あいつがやっていることなんて、俺は前からやっていた」なんて声は増えて、批判にも晒されました。そのとき、僕は『北斗の拳』みたいに、自分が正義のヒーローだとイメージするんですよ。正義のヒーローって子供の憧れですけど、あれはヒーローがボケだから憧れると思うんですよ。

福留:ヒーローはボケなんですか?

マキタ:そうだと思います。そのヒーローの敵で「ヒッヒッヒ」みたいに笑うザコキャラが、多分ツッコミで。そのツッコミっていうのは、世の中の大多数の人が、程度の差はあれ持っている悪意なんですよね。それは僕も持っているんですが、自分が実験や挑戦をしているときには、ヒーロー気分でいさせてもらって。

家入一真(以下、家入):ヒーローになれば応援してくれている人のために頑張ろうと思いますもんね。僕は、僕のことを好いてくれる人がやっぱり好きですし。

マキタ:ハハハ。でもそれ真実だね。

家入:何でも隠さず言っちゃうんです。この間、ツイッターで「この人はコンプレックスの塊だな」って言われたことがあったんですけど、そもそも僕の原動力は全部コンプレックスだし。だからコンプレックスもバンバン晒そうよと。

マキタ:僕もハゲネタは封印していたわけではなく、長崎の出島みたいに、前から1か所だけ解禁しているつもりだったんですよ。「自分発信のハゲネタならいい」という感じだったんですけど、要するに「ツッコまないでね。自分でネタにしますから」ってエクスキューズ。でもそれって、サムいなと気づいて変わりました。やっぱりコンプレックスは角度を変えたら武器になりますね。

家入:今の世の中って、モノ自体は揃っているじゃないですか。その中で新しいビジネスを始めるとしたら、ただ機能性や利便性があるだけじゃなく、「こんなコンプレックスを持った僕がこんな商品を作りました」ってストーリーがあるものが人気になると思って。あと、感情とかイメージ的な部分を司る右脳をボケ、論理的な部分を司る左脳をツッコミとすると、これからは右脳的なボケでモノを発信できる人が強いかなとか。

福留:「青春!バカサミット」の出演者とか、そういう人ばかりですね。離婚式みたいな変なサービスをつくる人、唐揚げ好きで日本唐揚協会とか。

マキタ:現実に起こっているんですね。そういう流れが。

福留:ツッコミが多い分、うまくボケられる人は、ビジネスでも生き抜いていける世の中になると思います。

【マキタスポーツ氏】
芸人、ミュージシャン、コラムニスト、俳優。自ら命名した「作詞作曲ものまね」は知的なパロディネタとして好評を博している。独自の批評的見地から音楽や時事問題を考察、論評する。著書に『一億総ツッコミ時代』(星海社)

【家入一真氏】
起業家・投資家・クリエイター。Liverty代表。引きこもり生活や新聞奨学生を経て起業し、「ロリポップ!」など数々のトップサービスを立ち上げている。著書に『もっと自由に働きたい』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など

【ジョーカー福留氏】
変態企業カメレオン代表。「妄想ライセンス」などのバカグッズ・サービスを製作する。著書の『バカが武器』(小社刊)には、ザリガニワークスや日本唐揚協会、バーグハンバーグバーグ、ヨシナガ氏のインタビューも収録

取材・文・撮影/古澤誠一郎 撮影/菊竹 規 構成/安田はつね(本誌)
― 「バカ」を武器に成功する!【7】 ―

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