恋愛・結婚

世界一愛されて幸福になる「プリンセスの魔法」とは?

― 女子にバカ売れ[愛されマニュアル本]のスゴい中身【2】 ―

【自己啓発系】

「愛される」ことを主題に据えた女性向けの恋愛マニュアル本は、男性の「自己啓発」や「成功哲学」本に近い内容となることが多い。実際、コルクボードなどに夢や目標を掲げる「宝地図」のメソッドを応用した婚活本『縁結び 恋愛宝地図ノート』も登場。理想の男性像ばかりか出会いの場所やきっかけ、結婚式についてまでこと細かに思い描ける、その恋愛・結婚に対するアグレッシブさにまずは感服。

 しかし、このジャンルを語る上で忘れてはならないのは、シリーズ累計30万部以上を売り上げる上原愛加氏の作品群だろう。

 デビュー作『世界一!愛されて幸福になる魔法のプリンセスレッスン』は、著者が自身にプリンセスの“魔法”を使った結果、「ずっと思い悩んでたトラブルや悩み事がすべてなくなった」という告白から始まる。その魔法とは、自分を「大切な人(プリンセス)」として扱い、「プリンセスの器」を、「プリンセス気分」で満たすこと。

「?」と思い具体例を見ると、毎朝「シンデレラの雑巾がけ」をする、今日あった嬉しいことを「プリンセス ダイアリー」に書き留める、周囲の人に「プリンセスプレゼント」(ほほえみや優しい言葉など)を与えるなど。“プリンセス”という枕詞がついてまわるが、推奨する行為は意外と普通。

「成功哲学の本で言われていることをかわいく言い換えるのは、女性向けの本作りでは大切。この本にはスピリチュアル要素もあり、売れるのも納得です」(女性向け恋愛マニュアル本を手がける編集者)

 その上原氏の乙女感は著作を重ねるごとにパワーアップ。「世界は、すべて、思い込みでできているんダヨ」という一文に、激しく同意するばかりなのである。(『すべてがあなたのものになる!史上最強の乙女のシナリオ。お望みどおりに愛される33の乙女テク』より)

「本を読んで、乙女チックな幸せ気分に浸るだけでは、現実逃避と同じです。『読むだけで行動しない』のは、ビジネス本の読者にありがちな失敗のひとつですから、その点は注意が必要ですね」(ビジネス書作家・水野俊哉氏)




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