【中国発】世界的品薄で非正規Lightning関連製品バカ売れ状態
iPhone 5の発売と同時に、一新されたコネクタ。今秋発売のiPod touch(第5世代)やiPad miniにも採用され、今後主流になることは間違いない。しかし、このLightningには新たにコネクター部分に認証チップが埋め込まれており、アップルが正式にライセンス生産を認めたもの以外、関連商品は製造できないということは衆知の通り。
しかし、10月初旬、中国で早くも解析が完了して以降、製品化が進んでいるようだ。日本でも大手家電量販店にはまだアップルの純正品しか売っていないが、アマゾンなどネット通販や秋葉原の一部の店頭では、非正規と思しき安価なlightningケーブルが出現しはじめている。そんななか、ドラゴンガジェット取材班は、アップル周辺機器の最大の供給地である深セン市内の電気街・華強北路に向かった!
アップル関連製品のショップが並ぶビルへ向かうと、やはりどこもiPhone5やiPad miniのケースが売れ筋のようで、外国人バイヤーで溢れていた。そこでアダプタやケーブルなど電源系の周辺機器を扱う店を中心に聞き込みを開始。おおよそ半分の店舗は「まだない。来月になったら入荷する」との返事だったが、残りの半分の店は、Lightning関連の商品を置いていた。
まずは「Lightning to USB」だが、どこも小売の場合、1本=約580円。30個、50個単位の場合、1本あたり約500円で販売していた。ここで売られているものは現在、ホワイトのみで黒はどこも「11月末まで待て」とのこと。一方、本家アップルも発売していないDockも売られていたが、こちらの価格は1個=約800円。一番安い価格を提示したショップでは30個買えば、1個あたり約500円とのこと。これはDockの背面の差しこみ口がLightningのものの場合で、背面がUSBのものは1個=1100円と少々、値段があがるようだった。ちなみにnanoSIMからmicroSIM、ノーマルSIMへと3種類の変換に対応するアダプタとピンのセットは1枚=約60円という激安価格であった。
⇒中国で手に入れたLightning関連製品【画像】はコチラ
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Lightning関連製品を売る店は、どこもひっきりなしに客が来ていた。白人や中東系が30個、100個単位で買っていく。中でも香港人バイヤーの勢いがすごく、言い値で店にある在庫ごと買っていく姿を何回か目にした。こうしたLightning関連製品は、正式にライセンスを与えられたものなのか、海賊版なのかは不明だが、店員に聞いてみたところ「工場から流れてきたOEMだ」とか「非正規品だ」など、言うことがまちまちであった。ただし実際にiPhone 5に挿してみたところ、問題なく同期・充電ができたことを付け加えてく。
まだまだ日本では高止まりしているLightning関連製品だが、今後は量産が進み、安価になっていくことだろう。
【取材・文・写真/ドラゴンガジェット編集部】
ガジェット好きのライターや編集者、中国在住のジャーナリストが中心メンバーとなり、2012年1月から活動を開始。東京と深セン、広州、ニューヨークを拠点に、最新の話題をお届けする。(http://www.dragon-gadget.com/)
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