解像度がフルHDの約1.8倍な液晶ディスプレイ
【ナナオ EIZO ColorEdge CX270-CNX】
2560×1440ドットのWQHD解像度を備えた、27型の液晶ディスプレイ。輝度は320cd/平方メートルで、中間色の応答速度は6ms。Adobe RGB色域を97%カバーしている。外付けのキャリブレーターで調整した表示設定が自動補正できるカラーマネジメントタイプの製品だ。スタンド込みのサイズはW646×D281.5×H425~57、実勢価格13万4800円 ◆解像度はフルHDの約1.8倍。EIZOのオススメ液晶はコレ! デスクトップPCのディスプレイは1920×1080ドットのフルHD解像度が珍しくなくなっているが、最近はその1.8倍の情報量を持つ2560×1440ドットのWQHD液晶も増えてきた。普及クラスなら予算5万~6万円で複数台選べるなど、個人でも導入しやすくなっている。それと同時に、動画編集や映像制作向けの高価なカラーマネジメントモデルも急激に買いやすくなってきた。注目はナナオの「カラーエッジCX270」だ。 カラーマネジメント液晶は画像や映像の本来の色合いを正確に表現するために、外から色の出方を測定して設定に反映させる仕組みを搭載しており、それを生かすべく画面のムラのなさやグラデーションの滑らかさ、色域の広さといった液晶ディスプレイとしての基本スペックもハイレベルだ。 CX270も、約278兆色から必要な約1677万色を選り抜いて表現するなど、約19万円する最上位モデル「CG276」と同じ水準の基本スペックを備えている。それでいて測定機能を外付けすることで5万円以上安くしており、測定器なしモデルなら12万円台、測定器付きでも13万円台で買えるのが魅力。普及クラスの2倍近くするが、プロ用途にも耐えうる製品としてはずいぶんと安い。 フォトレタッチや動画編集する際に本来の色合いを突き詰められるし、カラーマネジメント対応のプリンタなどと連携すれば、印刷した写真もニュアンスにもこだわり抜ける。趣味やプライベートの範囲でもクオリティアップに大いに貢献するはずだ。通常のディスプレイとしても、画面の上下左右の調整がスムーズで縦表示にも対応するなど、使い勝手は上々。周囲の明るさに合わせて輝度を自動調整するなど目の疲れを抑える機能も備えている。 PCで作業しているときは常に見つめるものなので、体感的に微妙な差でもすんなり違いが実感できる。多少値が張っても上質なモデルを選ぶメリットは大きいと思う。◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2.5/3
◆編集担当Kの物欲刺激度 2/3
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