更新日:2014年11月05日 22:40
ライフ

ファミマおでん開発担当者が唸る「おでんの名店」ベスト3

食に関する情報は今や世に溢れている……しかし、仕事で食べ歩きや研究を重ね、シビアな目で食と向き合っている「食品メーカーの開発者」こそ「ガチで旨い店」を知っているはず! 彼らのオススメの店とは!? 【ファミリーマート】
商品本部デリカ食品部FF・冷凍中食グループ 藤崎洋一さん
藤崎洋一さん

藤崎洋一さん

 毎年進化を続けるコンビニのおでん。開発担当の藤崎さんは、おでんの店に行ったら、すべてのタネを食べるのがポリシーだそうだ。 「『メニューの右側から順番に全部出して』と言うので、大抵は怪しい目で見られますね(笑)」  まず藤崎さんが最初に挙げたのが浅草の老舗「大多福」。 「奇をてらったタネがなく、伝統を感じます。オススメはつみれ。ここのは、下処理と味付けがしっかりしていて、全然くさくない。これまで、正直あまり好きじゃないタネでしたが、生まれて初めて『つみれが旨い』という体験をしました」  銀座にある「四季のおでん」もオススメだ。 「つゆの上に、すりおろしたとろろをかけるなど、ひと手間加えた創作系おでんの店。コンビニにはない味が楽しめます」  創作系からはもう一店。 「恵比寿の『羽重』は、牛すじ。甘辛系のタレで煮込まれていて、口に入れると溶けていく。タネに合わせて、つゆを変えるのは、コンビニにはできない芸当です」
大多福のつみれ

大多福のつみれ。「ここのつみれは格別ですよ」(藤崎さん)

◆ウチのオススメ 『がんも・銀杏入り』  どの商品も納得できるまで改良を重ねる藤崎さんが今年、最も力を入れて作り上げたのが、がんもだという。 「『がんもは豆腐がうまくて具材がたっぷりでないとダメ』という方針で作っていました。でも今年の改良品をモニター調査にかけたんですが、最初はあまり評判がよくなかった。モニターの方に話を聞くと『ポイントは、どれだけつゆが染みているか』ということでした。つゆの染みこみにこだわり、やっと最高のがんもを作ることができました」
がんも(銀杏入り)

がんも(銀杏入り)

【オススメのおでんベスト3】 ●1位「浅草おでん大多福」 つみれ 住:東京都台東区千束1-6-2 営:17~23時(平日) 12~14時、16~22時(日・祝) 11月~2月は無休(年末年始を除く) ●2位「四季のおでん 銀座店」 雪菜(白菜にとろろをかけた創作おでん) 住:中央区銀座8-6-8 営:18~翌2時(平日) 18~24時(土) 日・祝定休 ●3位「金のおでんダイニングまろまろ庵羽重 恵比寿店」 京和牛すじのとろとろ黒煮込み 住:東京都渋谷区恵比寿西2-17-5 営:17時30分~L.O.23時30分(月~木)17時~L.O.翌2時30分(金・土・祝前)16~24時(日) ※営業時間等は取材時の情報です ― ジャンル別[ガチで旨い店]ランキング【1】 ―
おすすめ記事