実力派グラビアカメラマンが「色」に挑戦する写真展
写真集や雑誌などで活躍する実力派グラビアカメラマン5人が集い、新しい写真表現を模索・創造するプロジェクト「sharaku」。その写真展の第3回が1月31日よりオリンパスギャラリー東京で開催される。テーマはズバリ、「colors」。
「私たちsharakuメンバーにとってまた一つの挑戦となります。前回、前々回は『Nude』をテーマに自由な発想で作品をつくってきました。今回は表現や発想の視点を変え、『色』をテーマに写真を撮ることにしました。緑・ピンク・青・赤・黄の5色を1色ずつ担当し、光、時間、素材、場所、さまざまな角度や使い方で、ポートレートという世界観を一人一人が表現してみました。『色』という単純なテーマから始まる、写真の楽しさ。そして、それぞれの個性が発する表現の世界を楽しんで頂けましたら幸いです」(吉田裕之)
メンバー5人で決めた「色」というテーマ。しかしそれは同時に、「色」という制約でもあった。
「黄色は最も担当したくなかった色、苦手な色でした。でも黄色からイメージされる形容詞とは遠いトコロにある写真を目指し、実際そう仕上がったと思います。新しい黄色の感じ方を会場で体験してみてください」(松田忠雄)
写真展は決して「仕事」ではない。「『仕事』という制限の中では、残念ながら削ぎ落とされてしまう表情や思い、そして感覚」が、それぞれの作品には、“生々しく”残っている。
「作品展は自己完結型表現です。カメラマンと被写体以外の人的要素が少ないため、より自由な表現ができるんです」(三輪憲亮)
「全てセルフプロデュース。良くも悪くも、自分の好きな写真だけであっていいところ。水着のグラビア撮影とは、伝えたい『何か』をちょっとでも多く『写真に込める』という点では共通していますが」(門嶋淳矢)
実力派カメラマンたちの異なる“個性”が、まるで競い合うかのようでいて共存しているsharaku写真展。写真の“生”の魅力をご堪能あれ! <取材・文/日刊SPA!取材班>
会場●オリンパスギャラリー東京
日時●1月31日~2月6日/午前10時~午後18時
※入場無料。最終日は午後15時まで。日曜・祝日は休館
【メンバー&作品紹介】
●吉田裕之 hiroyuki yoshida 担当/ピンク
1967生まれ、埼玉県出身。多摩美術大学中退後、青山スタジオ入社。1989年よりフリーアシスタントとして、ファッションやポートレート、雑誌、広告等様々な分野のプロフォトグラファー十数名の下で修行。花博の東京都パンフレット写真でプロデビュー。1994年に独立。グラビアやファッションフォトを中心に活躍中。
※【写真】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=376929
●松田忠雄 tadao matsuda 担当/黄
1967生まれ、東京都出身。アシスタントを経験後、1992年、渡辺雪三氏著『MODE』にてプロデビュー。1997年に独立後、ファッション、グラビア、音楽、ドキュメント等、人物写真全般に渡り活動中。今年は写真展を多数開催予定。近年は、動画撮影にも精力的に取り組んでいる。
※【写真】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=376930
●小池伸一郎 shinichiro koike 担当/青
1968年生まれ、東京都出身。一切の写真経験を持たずにカメラマンアシスタントとなり、上野勇氏に師事。フリーランスカメラマンとして独立後は人物写真を中心に、雑誌グラビア、写真集、書籍などで活躍中。男性ポートレートにおいても高い評価を受けている。
※【写真】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=376931
●三輪憲亮 noriaki miwa 担当/赤
1969年生まれ、神奈川県出身。スタジオ勤務を経て、渡辺達生氏に師事。1997年に独立、フリーランスカメラマンとなる。人物撮影を中心に、写真集、雑誌表紙、グラビア、書籍などで活躍中。近年は講師として、一般の方にも親しみやすい写真講座等も手がけている。
※【写真】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=376934
●門嶋淳矢 jun-ya kadoshima 担当/緑
1970年生まれ、東京都出身。専修大学卒業後、1994年に薮下修氏に師事。1999年、フリーランスカメラマンとなる。主にエディトリアルの分野で、グラビア写真を中心に活動中。男性ポートレートにおいても定評がある。目標は末永く、楽しいカメラマン人生を歩むこと。
※【写真】はコチラ⇒https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=376935
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