更新日:2011年09月24日 11:16
デジタル

ヘッドフォンでコンテンツの楽しみ方は劇的に変わる

【Shure SRH940】 実勢価格 2万6800円

Shureヘッドフォンの最上位モデルで、プロのサウンドクリエイター向けにデザインされた本格派。直径40㎜のドライバーを搭載し、感度は100dBで、最大出力は1000mW、インピーダンスは42Ωとなる。それでいて本体重量は320gと比較的軽く、長時間のリスニングでも疲れにくい。コードは3mのカールタイプと2.5mのストレートタイプを同梱しており、好みで使い分けられる Shure SRH940◆プロ御用達の高級ヘッドフォンで普通では出合えない音を楽しめ!  このご時世、手間とお金をかけずに贅沢を味わいたいなら、ワンランク上のオーディオ環境を揃えるのがオススメだ。耳に届く音質が上がるだけで、映画に音楽、ネット動画といった何度も触れたコンテンツが見違えるように新鮮になり、見過ごしてきたディテールが発見できる。  とはいえ、オーディオの世界で本気の贅沢を追求すると、軽く数百万円の世界に突入する。しかも、ご近所が近すぎる都会暮らしなら、本来の音を楽しむために、家の工事まで視野に入る場合もある。そこで注目したいのが、オールインワンで高音質が楽しめる高級ヘッドフォンだ。特にShureのハイエンドモデル「SRH940」が面白い。  SRH940はサウンドクリエイター向けにデザインされた高精細な音作りを実現。音全体のバランスをとりながらも、普通は気づかない高音域のディテールまでしっかりと表現してくれる。再生音域も、5Hz~3万Hzと、特に高音域が広い。3000円以下の低価格なヘッドフォンから乗り換えると、これまでぼやけて聞こえていた楽器の反響音や、歌手の呼吸音などがくっきりと浮かび上がるはずだ。映画鑑賞でもBGMに混ざった効果音や俳優の所作がクリアになるので、これまで脳内でなんとなく補完していた情報がコンテンツから拾えるといった場面も期待できるだろう。加えて、プロ仕様ながら一般的な用途で使いやすい作りも特徴だ。  本体は、先行して流通している下位の「SRH840」よりも50g以上軽く、長時間の装着でもストレスを感じにくい。耳を覆う大型のイヤパッドにより、大耳の局部的な痛みも回避されるので、安心して習慣的に使える。  2万円台半ばの価格はヘッドフォンとしては高価だ。それでも、これ一台で普通では拾えない音に出合える環境が手に入ると考えれば、費用対効果が違って見えるかもしれない。耳に汗が流れるような暑い室内ではさすがに快適とはいかないので、星は2.5とした。
Shure SRH940イヤパッド

肌触りのいいベロア素材で包んだイヤパッドを採用。取り外し可能で、古くなったら別売りの「HPAEC940」(実勢価格4200円)に交換可能

古田雄介

■サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2.5/3

屋内外を問わず、音楽鑑賞はイヤホンやヘッドフォンが圧倒的に多い

■ 編集担当Kの物欲刺激度 3/3

我が家には小さな子供がいるので、深夜帰宅後テレビを大音量で楽しむなんてことは贅沢なこと。最近はヘッドフォンを装着し、F1の爆音を誰にも迷惑をかけずに楽しんでいる。なので、Shureの最上位機は憧れの的。コイツなら、目を閉じればサーキットにいるような感じになるのかしら?
SHURE SRH940

歪みを最小に抑える優れた過渡特性

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