スポーツ

藤原欠場の東京マラソン、元祖“山の神”今井が大本命

 世界陸上選考レースのひとつである「東京マラソン2013」が2月24日(日)に開催される。今回の東京マラソンは自己記録2時間4分台(日本記録2時間6分16秒)の海外招待選手が4人も出場し、世界的に見てもハイレベルなレースとなることは間違いない。日本人選手は世界陸上の代表をかけ、日本人トップだけを狙うレースが予想される。

 昨年、この大会で五輪の切符を手にし、一気に注目を浴びた藤原新選手が欠場を発表し、予想が難しくなってきた日本人トップ争い。先日の別府大分毎日マラソンで優勝し世界陸上代表最有力となった川内優輝選手に続くアスリートは誰か!?

 自身も日本代表としてエドモントン世界陸上でマラソン9位となり、先の箱根駅伝の順位予想では1~3位をピタリと当て(http://nikkan-spa.jp/361713)、別府大分マラソンの川内優輝の優勝も予想した(http://nikkan-spa.jp/379310)タレントの西田隆維さんに今回も予想を聞いてみた。

――ズバリ日本人トップ大本命は誰ですか?

今井正人

優勝最右翼と西田氏が推す、元祖”山の神”今井正人(写真はトヨタ自動車九州陸上部公式サイトより)

 今井正人(トヨタ自動車九州)選手ですね。いままで大失敗はしないという印象だったのですが、元日のニューイヤー駅伝で良い走り(エース区間4区で区間新記録を樹立)をしていて、安定感の中に光るものが見えた感じがします。いままでは自分の計算した展開にしばられている感じがしましたが、最近はレースを楽しむことができていると思います。

 気持ちが強く、頭と性格が良く、自己分析が凄くできる選手です。普段からしっかり自己分析しながら練習ができているからこそ、本番でも崩れずにレースができるんです。

 今井選手は自分のエンジンの使い方を知っている。自分を知らない選手はエンジンが温まってないところで急にスピードアップして体力を使ってしまうことが多いのですが、彼は必要なところでエンジンを上手くコントロールできています。

 それと体の使い方が上手くバランスが良い。流れるような綺麗なフォームで走ります。箱根の山登りの走りであってもとてもキレイなフォームだったので、その走り方には注目ですね。

――本命の今井選手の対抗馬は誰ですか?

 前田和浩(九電工)選手ですね。トラックレースの第一線で戦っていたそのスピードを武器にマラソンでも活躍を重ね、経験も豊富。しかも東京マラソンを走っているのでコースを知っています。結果も伴っていますので本人はげんのいい大会と位置付けといえるでしょう。そこも大きなプラス要因ですね。

 走りの特徴としては、スピードはもちろんですが、レース中の野生の感が強く、主導権争いをするところには必ずと言っていいほどいます。

――大穴的な面白い存在の選手はいますか?

 10000mロンドン五輪日本代表の佐藤悠基(日清食品グループ)選手です。今回が初マラソンなので、かなり未知数ですが面白い存在ですね。スピードが最大の武器で、2時間4分台の強豪選手を相手に前半のレースを一番余裕持って走ることができると思います。

 彼はトラックレースや駅伝では日本選手の中でピカイチの走りをしています。ただ、マラソンは新しい舞台で未知の体験になるので、その中で28キロ以降の本当のマラソンを知ったときにどのように対応するか? また感じられるかが勝敗を分けるはずです。

 ニューイヤー駅伝では精彩を欠いた走りになってしまいましたが、その後良いトレーニングが出来ているという情報を聞きました。今回はマラソンを楽しんで欲しいですね。

――日本人選手に優勝の可能性はありますか!?

 正直、日本人選手が優勝する可能性はゼロに近いです。

 世界歴代記録BEST10に入るようなランナーをはじめ、豪華な海外招待選手がそろっていますし、その選手たちが賞金(※1)を狙ってきます。日本人選手は企業に属して安定している中で世界陸上の代表(日本人トップ)を狙う、一方海外選手は生活をかけてできるだけ多くの賞金をもらうために走っている。モチベーションの違いは大きいですね。

――今大会の見どころは何ですか?

 世界陸上代表をかけた日本人トップ争いはもちろんですが、あえて海外トップ選手たちとの差を見て欲しいですね。この差がまさに今の日本と海外との実際の実力差になるので、それをしっかりと目に焼きつけてほしい。

 2時間4分台の自己記録を持つ強豪選手たちが、賞金を狙って走るとどのようなスピードなのか? 海外招待選手たちには大会側が用意したペースメーカーを無視して、自己記録を目指すような走りをして欲しいですね。

 あと、個人的には「芸能人日本一」争いも気になります。

――芸能人トップは誰だと思いますか?

 猫ひろしさんだと思います。常に安定した走りができ、走れば走るほどスピードが出てきているように感じます。年を追うごとにランナーの体になってきてますね(笑)。本人からも“調子がいい”と聞いていますし、先日、瀬古監督と猫ちゃんと三人で食事したときにはリオデジャネイロのオリンピックを目指し、オリンピック標準記録を破って出場権を得ると本気で言ってました。

 その対抗馬は、宇野けんたろう(よしもとクリエイティブ・エージェンシー)くんですね。彼とは3月16日に“ぴあ夢の島エンジョイランニング駅伝大会”で10キロの勝負をするのですが、猫ちゃんを抜いて「芸能界最速」の称号を持って勝負すると言っていました。

 宇野くんが猫ちゃんに勝つには背中にネズミを描き、猫からにげきる気持ちで走る(笑)。いや、芸人さん特有の勝負もみてみたい。という意味です。猫ちゃんは猫だけど巳年で今年は年男なので、何かやってくれるはずです。

 元祖“山の神”今井選手がマラソンで新たな伝説に幕を開けるか!? 東京マラソンは2月24日(日)9時10分スタート!そして、8月のモスクワ、世界陸上の代表は誰の手に。

※1< 賞金>
1位:8,000,000 円
2位:4,000,000 円
3位:2,000,000 円
世界記録:30,000,000 円(男女1位のみ)
日本記録:5,000,000 円(男女国内1位のみ)
コースレコード:3,000,000 円(男女1位のみ)※ 金額はいずれも税込み。

【西田隆維氏】
’77年生まれ。タレント「西田ランニングくらぶ」代表/劇団Winday’s主催。’01年エドモントン世界陸上選手権に日本代表として出場。マラソン 9位。駒澤大学時代は4年間連続で箱根駅伝に出場。4年時の第76回は復路のエース区間9区にて当時の区間新記録を樹立。その後ヱスビー食品、JALグラ ンドサービスで選手を続け、現在はタレントとして舞台、映画、モデルなどで活躍。イベント主催、DVDプロデュース業など活動の場を広げている。独身。 http://ameblo.jp/takabon1/

<取材・文/NANO編集部>
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティブ集団。




おすすめ記事