R-30

保活の失敗で妻子と別居【フリーランス夫の苦悩】

待機児童問題が叫ばれて久しいなか、子供を保育園に入れる活動、通称「保活」も激化の一途を辿っている。「なんとか我が子をいい保育園に入れたい……」。そんな思いで各家庭が鎬を削る裏では、壮絶な保活に巻き込まれ、悲惨な目に遭う家族の姿があった!

◆保活を丸投げされたパパ。奮闘むなしく、妻子と別居に

保活「この国は本当に子育てがしづらいです」とグチをこぼすのは、世田谷区在住の合田健二さん(仮名・28歳)。1歳11か月の娘を持つパパである彼は、出産と同時期にフリーランスとして独立。正社員で多忙な妻の代わりに保活を請け負うも、早々に壁にぶち当たった。

「認可保育園の入園基準って、ポイント制なんです。点数が高いほうが優先されるんですが、ウチの場合、僕がフリーランスだから点数がよそと比べて低かった」

 現在、待機児童問題が深刻な首都圏では、認可保育園の入園基準にポイント制度を用いている自治体が多い。加算基準は各自治体でさまざまだが、世田谷区の場合、夫婦共にフルタイム出勤で計100ポイント(50+50)となる。

「近所の認可園に申し込むのは100点持ってる夫婦ばかり。それ以下は“足切り”みたいなもんです」

 だが、非情にも保活は続く。

「ネットで『書類の備考欄でいかに保育園が必要かをアピールしろ』という情報があったので、『独立したばかりで収入が少なくて大変なんです!』などと、こと細かく書きました。結局ダメでしたけど」

 そこで、彼は認可保育園を諦めて認証保育所(認可外の一種で、東京都の独自認定施設)への入所を試みた。認証保育所には保護者が直接申し込まなければいけない。

「けど、妻に『認証園は先着順だから早めに電話して』って言われてたのに、ちょうど仕事が忙しい時期でつい忘れてしまった……。思い出して電話しても、『今頃かけてきても遅いですよ』って、とりつく島もありませんでした」

 度重なる保活での失敗は、家庭内不和も生みだした。

「酔っぱらって妻に文句を言ったら、『そんなに嫌なら子供は実家で面倒見てもらう!』ってブチ切れて出ていかれました。もしこのまま小学生になるまで戻ってくれなかったら、僕の顔なんて忘れちゃうんじゃないかと不安です」

― パパが見た[保活地獄]の阿鼻叫喚【1】 ―




おすすめ記事