【渋谷駅乗りかえ】の意味不明ぶりに困惑
―[東京[迷路駅]攻略ガイド]―
東急東横線渋谷駅の移転、小田急線下北沢駅の地下化など、リニューアルの続く東京の駅。ますます複雑に入り組んで、新東京人はもちろん旧東京人にとってもダンジョンだ。そんな迷路駅を実際に歩き回って傾向と対策をリポート。これでもう迷わない……かも!?
【渋谷駅】
東急東横線⇒JR埼京線
乗り換え時間:8分38秒
(渋谷ヒカリエ1改札から14番出口を経由して、JRの南改札へ。エスカレーター、動く歩道を利用した)
3月16日、東急東横線と東京メトロ副都心線の相互乗り入れに伴い、東横線ホームが地上から地下に移動。混乱する利用客の様子がニュースなどで紹介されていたのも記憶に新しい。そこで今回、複数の路線が入り乱れる渋谷駅のなかでも、ホーム間の移動距離が最長となる東横線からJR埼京線への乗り換えにチャレンジしてみた。
まずは地下5階の東横線ホームに降り立つ。見回すと7号車3番ドア付近のエスカレーターに「渋谷ヒカリエ1改札」「JR線」の案内表示があったので、これを上ってみる。ひとつ階を上がったところで左を向くと、円筒形の空間にライトで彩られた近未来チックなエスカレーターが。それを上りきると、目の前に「渋谷ヒカリエ1改札」が現れた。表示によるとJR線は改札を出て右方向みたい。
なお、ホームや通路には警備員や案内スタッフがこれでもかと配置されている。困ったときは尋ねてしまうのが正解なんだろうけど、今回は表示を頼りに自力で進んでみよう。実際、ここまでは結構わかりやすかったし。
さて、渋谷ヒカリエ1改札を出て右へ30mも行くと、正面に「JR線」と表示された14番出口への通路が見えてきた。さらに進むと上りエスカレーターが。上りきったら……おっ、やっと地上に出たぞ。
ここで少し混乱。正面には現在改修中の東急百貨店東横店の壁。ここは右? 左? ……と迷っていたら、警備員から「JRへのお乗り換えはこちらで~す」てな案内が。従って左に進むと、すぐに「JR線」という案内表示が目に入ってきた。う~む、落ち着いて見回せば案内が目に入るかもしれないけど、チトわかりづらいかも。
案内どおりに通路に入ると、左側にかつての東横線改札が(現在は閉鎖)。それを横目に直進すると、左手に程なくJR南改札が見えてきた。埼京線へは「山手線ホームより3階へお上がりください」とか。よし、入ろう。
南改札をくぐると、左に山手線内回り、右に山手線外回りホームへ上がるエスカレーターが登場。どちら側にも「埼京線」と案内されているので、ひとまず内回りホームへ上る。すると正面に「埼京線」と表示された階段が。それを上がると正面に中央改札、右手に埼京線ホームへの連絡通路がある広い空間に出た。そして眼前に出現したのは……はるか彼方まで続く直線通路。「埼京線ホームへはこの先約270mです」って長っ! 動く歩道があるとはいえ、まさに“最後の難関”的なダメ押し感。めげそうになりながら連絡通路を端まで進むと、ようやく埼京線ホームへ続く階段が。それを下りて……やった~、ついに到着だ~!!
所要時間は8分38秒。平日の日中で大した混雑もなく、エスカレーターの順番待ちなどに巻き込まれず進めた場合のタイムだ。なお、夕方のラッシュ時に計測したら10分37秒もかかってしまった。
◆狭い14番出口通路より9番出口がおすすめ!
鬼門は14番出口の通路。とにかく狭いので、ラッシュ時には非常に混雑する。また、利用客も慣れないせいか、構内では突然立ち止まったり、方向転換する人が多い。乗り換え時間は総じて読みづらく、今回の経路も10分程度は見込んでおくほうが無難かも。
ちなみに14番出口が混雑している場合には、9番出口から銀座線方面への階段を上がり、JR中央改札をめざすルートもおすすめ(所要時間は8分41秒)。さらに余談ながら、東横線から京王井の頭線への乗り換えには7分52秒かかった。いずれにせよ、迷宮化が進んだ渋谷駅の乗り換えには、時間にゆとりを持って臨むのがよさそう。はぁ、息が切れる……。
【攻略ワザ】
・混雑時は14番出口より9番出口のほうがスムーズ。
・東横線→埼京線の乗り換えならそのまま副都心線で池袋へ。
・田園都市線→銀座線の乗り換えは渋谷ではなく表参道で。
※乗り換え時間は記者個人の実測によるもので、歩く速さ、混雑状況等によって変動します。
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