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プライベートは絶対死守 “バリケード”新入社員の主張

上の世代から「ゆとり」と蔑まれ始めているのを見て育ち、中高生時代にはSNSが登場。「ソーシャル」とともに思春期を送ってきた。4月にやってきたのは、そんな時代を生きてきた若者だ。ソー活が流行し、就活の鉄板ネタは「震災ボランティア」と意識が高そうだが、括りとしては「第3次ゆとり世代」とまだまだゆとり枠。現場からの最新の観察報告をリポート! <自分こういうポリシーなんで バリケードさん:遭遇率80%> ゆとり, 新入社員「社会人の常識って?」「最初にビールって誰が決めたの?」「プライベートに関与しないで」と自分のポリシーをとことん貫く。SNSでも社内の人とは断固繋がろうとせず、「自分、コミュ障なんでSNSは友達だけって決めています」と最初に“キャラ設定”の宣言も。キャラをアピールすることでバリアを張っているのだ ◆先手を打って自分のポリシーを宣言  プライベートを侵害されたくない気持ちもわかるが、それを「キャラ設定」や「自分ルール」宣言できっぱり拒絶するのもこの世代特有。 「深い意味はなく、新人に『Facebookとかやってる?』と聞いただけなのに、『プライベートには一切関与しないでほしい』とバッサリ切られた。なんでも、仕事関係の人間を入れると、自由に投稿できなくなるのが嫌なのだとか。同期同士でも友達申請しないのが暗黙のルールになっているらしい」(銀行・28歳)  異様なほど“プライベート”にこだわるのがこのタイプ。彼らには飲ミニケーションも通用しない。 「歓迎会なのに、新人全員が揃いも揃って『僕、お酒飲めないんで!』とソフトドリンクを注文。最初だけでも乾杯しようとビールを勧めると『お酒を飲まないといけないっていう決まりがあるんですか?』と反論。結局最後まで断られ続けた」(出版・34歳)  場がしらけても、ポリシーとプライベートは絶対に死守するのだ。 「外回りの移動中も外部を遮断するようにイヤホンで音楽を聴く新人がいた。そこまで自分の世界に浸らなくても……」(人材・29歳)  逆にそこまでキッパリと割り切ることができるその根性がすごい。 取材・文/青山由佳 ― [2013]新入社員の観察報告【3】 ―
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