「ゲームはデジタルの塊だけど人が作っている」カプコン女性プロデューサー
―[松川美苗氏(カプコン)]―
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【トップクリエイターの仕事場】
◆カプコン『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』プロデューサー松川美苗氏【後編】「人との関わり」
⇒【前編】カプコン女性プロデューサーの紆余曲折人生 https://nikkan-spa.jp/436784 前作の『ドラゴンズドグマ』には、2010年の夏頃に上司から声をかけられて開発に参加しました。それまで主に携帯ゲーム機のタイトルを担当していたので、開発チームは多くても50人くらい。ところが『ドラゴンズドグマ』は100人以上のチームだった! これじゃあメンバーの全員の名前が覚えられない……!? そう思った途端、急に不安になりましたね。そのくらい、カプコンとしてはここ数年で一番大きなプロジェクトでした。 ダークアリズンではユーザーの方に新鮮な驚きを提供しようと、これまでのイメージとは違う怖さや重々しさを押し出した新規エリア「黒呪島」が加わっています。一番のこだわりは多数の新モンスターを作ったこと。倒した魔物から突如、別の強力な魔物が沸く「死体沸き」のシステムも新要素。沸くか沸かないか、油断できない緊張感が黒呪島の世界観とうまく融合できたと思います。 最初は、チームのメンバーの顔と名前が一致しないかも、と心配していたんですけど、覚えられたんです! 毎日仕事をお願いに行って、この人がいるからゲームが完成するんだと思ったら、自然と頭の中に入ってきた。開発と営業のみんなが一丸になれたと感じたときに、このタイトルを一本でも多くユーザーさんに届けたいという気持ちも強くなりました。ゲームってデジタルの塊ですけれど、人が作っているんですよね。機嫌のいい日もあれば悪い日もある。気難しい人だっている。そこにその開発者の「面白い」が詰まっています。人間が作るゲームだからこそ、これからも人との関わりにこだわって仕事を続けたいと思っています。まあ、よく失敗するんですけどね(笑)。 【松川美苗氏】 さまざまな職歴を経て、’02年、カプコンにプロデューサー職で入社。『逆転裁判』シリーズから参加。多くのゲーム制作に携わる (C)CAPCOM CO., LTD. 2012, 2013 ALL RIGHTS RESERVED.
『ドラゴンズドグマ:ダークアリズン』 歯ごたえのある難易度がアツい! |
ハッシュタグ