R-30

10年後にも生き残れるサラリーマンの特徴

企業がグローバル競争に飲み込まれていく中、ビジネスパーソン個人が生き残るためにどうすればいいのか? 10年後にも必要とされ、生き残ることができる人材とはどんなタイプなのか? 「社外先輩」として20~30代の若手から支持される経営コンサルタントの鈴木進介氏に聞いた。

仕事術, 男の生態, 職業

上位10%以外は代替可能な存在!?

「日々多くのクライアントと接してきたなかで、結論から言うと、上位10%以外は危険だと思ってください。上位10%に入っていない人は、企業にとって代替可能な存在なので、いつリストラされてもおかしくありません」

 ずいぶん厳しいように思います。今現在、上位10%に入っていなくても、挽回は可能なのでしょうか?

「僕は4つのタイプしか生き残ることはできないと考えています。一つめは“専門特化型”。よく英会話能力を誇る人がいますが、単にTOEICの点が高いというのではなく、5か国語話せるとか、スワヒリ語がペラペラ話せるなど突出している必要があります。これは社内や日本だけにとどまる価値ではないので、世界に出ても充分勝てるだけの希少性が鍵になります」

 それだけ圧倒的な専門性を身につけようとすると、時間と労力もかかります。また、勉強嫌いな人はどうすればいいでしょうか?

「目の前の仕事で目に見える実績をあげることです。“実績型”と言っていますが、やはり利益を生み出せる人間は強い。確実に上位10%にランクします。身の回りをみてもらっても、いわゆる出世している人はこういったタイプだと思います。営業職であれば販売実績、物流部門であれば納期の短縮など数値化できる実績はどんな職種にも求められています。数字だけで他人を黙らせられるなら、10年後も間違いなく生き残れるでしょう」

 そこに異論はないのですが、圧倒的な専門性や実績がないから、凡人サラリーマンは悩んだり将来に不安を持っています。何か抜け道的な方法はないでしょうか?

「先ほど4タイプといったうちの残り二つは実は意外と気づいている人が少なく、抜け道的なので、普通のサラリーマンでも一発逆転が可能です。まずは、新規事業を社内で企画できる“新規事業型”で、これは規模を問いません。アイデアと行動力ひとつで、社内で成り上がることが可能です。よく、スキルは高いけど、ゼロから生み出せなかったり、出来あがった仕組みの中でしか実績を出せない人がいます。先が見えない時代は、会社も既存事業だけでは先細りすることはわかっているので、彼らとは違って斬新な発想とそれを実現する行動力がある人は、専門性や実績にかかわらず抜擢されやすいんです」

 いずれにしても、パワフルな人でなければ弱肉強食のグローバル社会では、生き残れないということですね……。発想力と行動力もない人はどうすればいいのでしょうか?

「最後の手段は根回しに長けた“ネットワーク型”です。人柄やコミュニケーション術など目に見えにくい価値をうまく活用する方法です。例えば、専門性や実績は“そこそこ”レベルだけれども、なぜか社内外の人脈だけはすごい人がいます。こうなると社内で誰にどう根回しをすれば物事がスムーズに行くのか、社外の誰を巻き込めば、事業が円滑にまわるのかを熟知しているので、専門性や実績がある人、または企画を持っている人が、頼ってくるのです。人柄やコミュニケーション力が目に見える形で価値を持ってきます。結局、組織では人がうまく立ち回りできないとスムースにいかないわけですから、社内外の人脈や根回しなど、人にかかわる部分での特徴がある人は必ず重宝されるんです」

 この4タイプを目指していけば、おのずと上位10%に近づけるわけですね?

「その場合に、どれが一番自分に合っているかを選択することが大事です。素養のないことを頑張っても先行者に追いつけません。まずは自分に合ったタイプを選択して、“あれもこれも”と手を広げずに、一点集中で何か突出すること。無難に、そこそこ何でもできるという人は、やがて低賃金で猛烈に働く新興国の人に職を奪われてしまいます。“無難に、そこそこ”できる自分を捨てることが何より大事なのです」

 今のポジションを早急に確認する必要がありそうだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

【鈴木進介氏】
コンパス代表取締役。「逆転の思考術」をテーマに経営コンサルタントとして活動。20~30代の若手社員から「社外先輩」として圧倒的な支持を得ている。5月9日に『スマホは捨てろ!』を発売 http://suzukishinsuke.com

スマホは捨てろ!

「会社で生き残る」ための戦術を徹底的に考えた




おすすめ記事