デジタル

見られて恥ずかしいデータは時限保存すべし

【センチュリー JIGEN CT-25-ERP】


PC内蔵タイプの2.5インチHDDやSSDを、工具不要で組み込めるポータブルタイプのHDDケース。暗号化機能を備えており、専用ソフトによって登録した日数の間にアクセスしないとデータが消える「時限消去」設定を施せるのが最大の特徴だ。インターフェイスはUSB3.0/2.0で、対応OSはWindows 8/7/Vista/XP (SP3以降)とMac OS X 10.8.2/10.7.5/10.6.8(Intel Mac)となる。実勢価格は3980円

センチュリー JIGEN CT-25-ERP◆極秘データも恥ずかしいデータも墓場まで持っていけるHDDケース

 自分に万一の事があったとき、PCに保存した機密書類やプライベートなデータが他人の目に触れられるのを防ぎたいなら、元気なうちから手を打っておく必要がある。対策としては、お別れメッセージを表示しているうちに指定したファイルやフォルダを秘密裏に消去するアプリ「僕が死んだら…」や、登録した一定の条件を満たすと指定領域を自動消去してくれるアプリ「死後の世界」を導入する手が古くから知られているが、これからはもうひとつ、「他人に見られたくないデータはJIGENに保存する」という手段も選べるようになる。

センチュリー JIGEN CT-25-ERP

時限消去の猶予期間は1~9999日の間で設定可能だ。また、パスワードを設定して暗号化も施せる

 JIGENは、組み込んだHDD/SSDの一部や全部を時限消去設定つきの暗号ドライブにできるHDDケース。指定した期間内に暗号ドライブにアクセスしないと、領域全体が自動消去されるといった設定が施せる。初期設定が完了すれば、PCから外した状態でも粛々と日時がカウントされていく仕組みなので、普段は普通のポータブルドライブとしてさまざまなPCと連携して利用可能だ。もし盗難に遭っても、パスワードを知られなければ誰もアクセスできないので、情報漏洩の心配はない。犯人が手をこまねいているうちに期限がきて跡形もなくなるだけだ。この機能を応用すれば、恥ずかしいデータをこっそり消すといった用途だけでなく、大切な人にだけパスワードを教えて、遺言とともに銀行口座などの重要な情報を託すといったドラマチックな仕掛けを作ることもできるだろう。

 画期的なアイテムだが、唯一の難点は、時限設定のための専用ソフトを公式サイトからダウンロードしなければならないところ。工具なしでHDDやSSDが組み込めるユーザーフレンドリーな設計なのに、いざ導入となると、ソフトの導入というもうワンステップを乗り越えなければならないのは、いかにももったいない。工作やDIY好きな人なら無条件にオススメできるのだが……。

古田雄介

◆サブカルライター・古田雄介の物欲刺激度 2.5/3

ライフワークとして、死後のデジタル遺品の取り扱いを追っている

担当編集H

◆編集担当Hの物欲刺激度 2/3

仕事で持ち歩くポータブルHDDに、恥ずかしい写真や、遺言などの個人的なデータを一緒に入れられそう。安価なSSDと組み合わせて使いたい。紛失や不慮の事故死などを考えれば面白い製品ではあるが、うっかりデータを消去してしまう恐れや、運用上の工夫で解決できそうでもあるため即買いはためらってしまう

センチュリー JIGEN CT-25-ERP

時限消去&暗号化2.5インチSATA-HDDケース




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