更新日:2013年06月24日 10:38
ライフ

【ラーメン店主】ネットで評価する人たちに苦言

食べログが主張する「3.5点以上の店舗(上位4.3%)は食通レビュアーから高評価なので高い確率で満足できます」は本当に信頼できるのだろうか? 普段は聞けない飲食店の本音の話から、食べログの信頼度を検証する。 ◆食べログや評論家の意見に左右されない店づくりを目指す
ぼり・うむ

清水博丈さん 年商約1億円のラーメン店を捨て、4年前に客席9席の店をオープン

 ’90年代、ラーメンブームを牽引した新宿の有名店「竈」の元店主・清水さん。4つの支店を出し、経営も順調だったが’09年に突然「竈」を閉めて、西早稲田に「ぼり・うむ」を開店させた。その理由はネットとマスコミへの不信だ。 「『竈』をやっていた頃、ネットやマスコミで大きく取り上げていただいたおかげで人気店になったのですが、店が大きくなるにつれ、評論家さんや、食べ歩きブロガーさんの意見に一喜一憂していました。自分が旨いと思うラーメンを作って、お客さんに味わってもらいたいだけなのに、顔の見えない人たちの評価に怯える日々に強い違和感を覚えるようになって、今の店をオープンさせました」  そんな苦い経験を経た清水さんだが、もう食べログやネットの評価は一切見ないという。 「今は妻と二人でお店をやってます。収入は大幅に減りましたが、今のほうが精神的には楽です。たまに、ラーメンを一口も食べずに写真を撮り続ける人に『麺がのびるので撮影はやめて』と強めに注意をすると、『俺の書き込みで、お前の店をつぶすぞ』なんて言われたこともありますが(笑)。ウチは地元のお客さんが多いので、ネットの影響はほとんどありません。雑誌でもランキング特集などへの掲載はお断りしています。もうランキングやレビューに振り回されたくありません」  清水さんは、食べログに限らずネットでお店を評価する人たちに対して苦言を呈している。 「味の評価っていうのは何度も通って、初めてできるものだと思うんです。それを一発勝負で評価するなんて、ヒドい話ですよ。特にラーメンって単価が安くて多く食べられるので評論しやすいんですよね。食べログやブログでお店の評価をするのは楽しいかもしれないけど、それを生業にしているお店側としたらたまったもんじゃないですよ」 ⇒【料理写真】ぼり・うむ「チャーシュー麺」
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=444857
ぼり・うむ

お店の名前どおり、ボリューム満点の「チャーシュー麺」(800円)

【ぼり・うむ】 食べログ評価⇒3.51 住:東京都新宿区大久保2-2-15 営:昼の部 月~土、祝 11:30~15:30(ラストオーダー15:00) 夜の部 月~金 18:00~22:00(ラストオーダー22:00)  休:月曜定休。 営業時間に関する最新情報は https://twitter.com/boriumu を参照 ※評価点数は6/18時点の数字です ― [食べログ評価3.5]を疑え!【3】 ―
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