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上司をコントロールする方法はあるのか?

いつも上司に無理難題を押し付けられてばかり、と嘆くサラリーマンは多い。そこで20~30代の若手から「社外先輩」として支持されている経営コンサルタントの鈴木進介氏に「上司をコントロールする方法」があるのか聞いた。

上司, 仕事術, 男の生態, 職場

イヤな上司とは付き合いたくないが……

「厳密に言うと、上司とうまく折り合いをつけながら自分のやりたいことを推し進める、ということであれば可能です。ちゃんとステップを踏んで上司との距離を縮めていけばいい。いきなり上司と仲良くしようと思うから億劫になるのです」

――具体的にどんなステップを踏めばいいのでしょうか?

「3つのステップがあります。ステップ1は“職場以外での接点作り”、ステップ2は“自己開示の徹底”、ステップ3は“弱点のサポート”です。まずステップ1ですが、上司を避けばかりでは距離が広がる一方なので、少しでも接点回数を増やす必要があります。ポイントは『職場以外』で接点を増やすこと。人間誰しも、仕事を離れると気が緩みます。上司が一人の人間に戻る瞬間を狙う。『上司対部下』の構図を『人間対人間』という立場に少しだけ近づけるのです。かといって、いきなりホームパーティに参加する必要はなく、会社の飲み会の席や社内運動会、喫煙ルームや社員食堂などで充分です」

――次のステップ“自己開示の徹底”とはどういう意味でしょうか?

「多くの人は上司の前で萎縮したり不信感から自分を閉ざしています。これでは距離は縮まりません。そこで思い切って上司の胸に飛び込む。例えば、ゴルフが趣味の上司なら、『どうすれば部長のようにうまくなれるんでしょうか? 練習方法を教えてください』と、上司の自尊心をくすぐりながら、自分を落としつつ少し甘える。また、『部長、僕たちあまりマナーがないので、今度、大人のお酒の飲み方を教えてください』『接待で使えるような店の研究をしたいので教えてください』などでもいい。教えてほしいと言われて、悪い気はしません。こうして、仕事以外で距離感が縮まれば、今度はこちらが主導権を持つための“締め作業”に入ります。それは上司の弱点を把握し、そこを縁の下の力持ちのようなポジションで支える姿勢を持つことです」

――ステップ3の“弱点のサポート”ですね。

「例えば、かつての僕の先輩は上司の弱点のサポートのプロでした。恰好つけたい上司がサーフィンをはじめたいといった時は、道具選びからサーフスポットのアドバイスまで仕事以外の“遊びの先生”に早変わり。飲み会で女性と飲みたいと言えば、すぐに夜の人脈を駆使してセッティング。いつのまにか、上司と部下という従来の構図が崩れ、信頼関係を築いていました。この3つのステップをクリアすれば、後は仕事で本当に困ったときに逆に助けてもらったり、何か自分が押し通したい事案があってもかなりの確率で押し通せるようになります。これまでのステップのポイントは仕事の局面で使わなくてもいい、ということです。上司と部下という構図を打破するためには、仕事以外の場面でいかに関係性をつくるかが大切なのです。また、この手法は、上司ではなく取引先にも使えますので、ぜひ試してみてください」

――無理に仕事で関係を築く必要はない。むしろ、それ以外が大事、というのにはうならされてしまう。そういえば、社内ゴルフ好きな人たちの関係が円満である理由もわかる気がするのだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>

【鈴木進介氏】
コンパス代表取締役。「逆転の思考術」をテーマに経営コンサルタントとして活動。20~30代の若手社員から「社外先輩」として圧倒的な支持を得ている。先日、『スマホは捨てろ!』を上梓 http://suzukishinsuke.com

スマホは捨てろ!

「会社で生き残る」ための戦術を徹底的に考えた

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