デジタル

【スマホ節電】各メーカーの飽くなき挑戦

スマホは電池が持たない。自分でGPSを切ったり、画面を暗くして節電することも可能だが、便利な機能をフルに使えるように、本体が元々「節電仕様」になっているのがベスト。なるべく電池を長持ちさせるための、各メーカーの飽くなき挑戦を追った

⇒【前回】スマホバッテリーの「やってはいけない」こと http://nikkan-spa.jp/492972

【アプリ制御】いらないアプリを止めろ!

省エネ設定アプリ

裏で動いているアプリをいちいち自分で切るのは面倒。メーカー純正の省エネ設定アプリは頼れる存在だ

 アプリ制御というのは、裏で動いているアプリのどれを切ってどれを動かすか……という工夫。当面いらないアプリを止めて、無駄な通信を切るのだ。ただし、片っ端からアプリを止めると動作に不具合が出てくる可能性もある。

「今年の春商戦でダントツの売り上げだった『XPERIA Z』(ソニー)の海外モデルには〈スタミナモード〉がありますが、日本のモデルにはありません。というのも、スタミナモードとは、まさに“片っ端からアプリを止めていく”機能だから。それを日本の端末にそのまま載せたとき、例えばSPモードメールなどドコモ独自のサービスに不具合が出る可能性も否定できませんからね」(モバイル評論家・法林岳之氏)

 かように「アプリの制御」とは作り込みにワザがいるのだ。

「今夏モデルで面白かったのは、京セラの『URBANO』(au)。7日間以上使用していないアプリの通信を切る……などのユニークな工夫をしていますね」

 同じく重要なのが「OS制御」。

「『アポロ13』の映画で、事故発生後に電力不足を解消するため次々と回路を落としていくシーン――あのイメージです。その時々で必要な回路と不要な回路を判断し、動作に影響が出ないようにOSの消費電力を節約する。この点で優れていたのが富士通の『ARROWS NX』(ドコモ)。今夏モデルでは、シャープ製品に匹敵するほど電池の持ちがよかったですね」


【ディスプレイ】バックライト出力を調整

IGZO

液晶パネルの各画素は半導体を搭載するが、IGZOではそれを小型化し、高解像度でも光を遮りにくい設計に

 スマホの液晶がHDからフルHDの時代になり、ますます電池の消耗は激しくなっている。

「液晶ディスプレイのしくみは、格子状になったパネルに後ろから光を当て、カラーフィルターを通して画像を表示するというもの。液晶の解像度が上がると格子の数が増えるので、カーテンの目が細かくなるのと一緒で、それだけ光を通しにくくなる。そのため、高解像度の液晶パネルでは、より強いバックライトが必要になり、バッテリーを食うというわけです」

 したがって、ディスプレイの消費電力を抑えるためには「バックライトの調整」がキモに。表示内容に応じてバックライトの出力量を臨機応変に変え、無駄な出力を抑えるのだ。無論、ユーザーが自力で行う「明るさ調節」とは別次元のものである。

「バックライトの制御をうまくやるには、やはり自社でパネルを作っているメーカーが強い。この点はシャープの強みですね」

 シャープ製品には「IGZO」というもう一つの武器がある。液晶パネルの材質そのものが「電気をよく通す」ので、高解像度でもバックライトが少なくて済むのだ。

「IGZOでは、静止画を表示している間の画面の書き換えを、1秒間に1回に抑えることができる(通常のTFT液晶では60回)のもポイント。静止画を表示している限りは抜群に持ちがいい」

 今後はシャープ以外の製品に搭載されることも増えていくであろうIGZOに要注目だ。

取材・文/SPA!編集部
― スマホ節電テクノロジー最前線【3】 ―

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