最初で最後!キトラ古墳一般公開に突撃リポート
―[[古墳ブーム元年]大検証]―
箸墓古墳の研究者立ち入り、百舌鳥古墳群の世界遺産登録と、何かと話題の多い古墳業界。そして8月に行われた“最初で最後”の「キトラ古墳」石室一般公開に愛好者たちが殺到。新たな古墳愛好者たちの実像に迫る。
◆最初で最後!キトラ古墳一般公開に突撃リポート!
8月18~25日、「キトラ古墳石室」の一般公開が行われた。公開後は埋め戻して史跡公園となるため(’16年度に公開予定)、実際の石室を見られるのは今回が「最初で最後」となる。新聞などでそのことが伝えられると、多くの古墳愛好者が応募した。
「3600人の枠に、約1万6000人からの応募が寄せられました」(文化庁・宇田川滋正さん)
我々取材班は、その貴重な石室公開ツアーに同行させてもらった。
集合場所である「飛鳥歴史公園」(奈良県高市郡)から、一組十数人に分けられた班ごとに移動する。まずは「事前ガイダンス」をセミナールームにて受ける。
「実物を見てもらう前に知識を持っていただきたく、ガイダンスの時間を設けました」(宇田川さん)
内容は高松塚とキトラの歴史と保存について。一般に高松塚の壁画のカビはかつて調査隊が持ち込んだ雑菌が原因だと言われているが、そのほかにも虫が入り込んだり、地震で亀裂が生じたりといった複合的な要因があるようだ。ガイダンス後、「修理作業室見学」へ。高松塚古墳壁画(青龍・玄武・西壁女子群像)と並んで、キトラ古墳壁画の朱雀と青龍も展示されている。
壁画は思ったよりも小さくて色も薄く、参加者たちはおもむろにオペラグラスを取り出して観察。いい年をしたオッサンたちが、ガラスにはりついて食い入るように眺めている。文化庁の担当者たちは、それをやさしく見守っている。「これ、この後どうなるの?」「被葬者の特定は進んでいるの?」「石室をつくった後に壁画を描いたの?」。矢継ぎ早に質問が浴びせられるが、担当者もどこか嬉しそうだ。作業室は温度21度、湿度55%。この環境が、最もカビの生えない環境なのだという。そのうち、室内にタイマー音が鳴り響いた。制限時間はわずか10分。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=503702
- 窓越しに修復中の壁画を見学。参加者たちはガラスにはりついて、できるだけ壁画に近づこうとしていた(写真は共同通信社の代表取材のもの)
- 修復室からバスでいよいよキトラ古墳へ。係員たちはバスが見えなくなるまで深々とお辞儀をしていた
- 鎌倉時代に開けられた盗掘穴から石室を見る(写真は共同通信社の代表取材のもの)
- 公開された「石室」(写真は共同通信社の代表取材のもの)
- 現在は古墳の中腹に建物が立っているが、これも撤去され、埋め戻されて最初の姿に戻ることになる
―[[古墳ブーム元年]大検証]―
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