雑学

ポエムで学生を勧誘する大学の入学案内

マンション広告のキャッチコピーからラーメン屋の社訓(?)まで、最近目につくポエム的フレーズ。やたら大げさすぎたりして、何が言いたいのかわからなくなってる例も多数あり。そんな巷にあふれるポエム化現象を徹底リサーチ。いや、マジで意味不明っス……。

◆大学編

大学 希望を抱く若者に向け、力強くも美しい言葉を贈るのが大学の入学案内。「輝くワタシをさがす旅、カバンいっぱいに(絵文字ハート)をつめて」(久留米信愛女学院短期大学)、「未来は、夢見た瞬間から始まる。きっと見つかる、新しいワタシ」(創価女子短期大学)とか言われたら、きっと頑張れるワタシ。

 ビジョンが見えない若者にはこんな助言。「『学び』というペンで、夢を未来を描き出そう。開いたノートが『まだ、まっ白!』でもかまわない。未完成だからこそ、想像以上の私になれる」(四條畷学園短期大学)、「ここにあなたの無限の可能性を秘めた本がある。さあ、手にした本のページを迷わずめくってみよう。あなたの未来がここにある」(帝京短期大学)。迷える者はノート開け、本めくれ!!

「自由の開拓者であれ」という壮大なテーマを掲げているのは神戸大学。「神戸大学から海を眺めてみよう。海は世界につらなり、我々と世界を結びつける。神戸大学は、世界に開かれた大学である。ふたたび海を眺めてみよう。開放的で自由な空間が広がっている。神戸大学は、自由な知の空間である」。大学の立地条件からここまで広げられる発想力が素晴らしい。

 周りを笑顔にする人になれ、との願いを込めた北陸学院大学の紹介文の始まりは「人の笑顔って、とっても不思議なもの。ちょっと元気がないときでも、隣にいる人が嬉しそうに笑っていたら、思わず知らず頬がゆるんできちゃう」。まるで女子中学生のポエムのようでピュアな思いが伝わってくる。

 富士大学の「うれしいときも悲しいときも、誰かがそばにいてくれる。一緒に笑い合ったり、感動したり。あれこれ悩んだり、そっとなぐさめてくれたり、アドバイスを送ってくれたり」「可能性を信じれば、可能性を信じ合える仲間がいれば、きっと何でもできるはず」というのも青春ドラマっぽくてグッとくる。

 一方で「未来の自分にエールをおくろう!」と呼びかけるのは北海学園大学。「挫折し、あるいは失望しても それ以上の感動や達成感を握りしめている自分にエールを送ろう!」「なんとなく社会というものが見えてきて 無邪気な勇気を振りしぼって立ち向かおうとしている自分にエールを送ろう!」って、つまり未来は厳しいってこと!? しかも自分で自分を励ませとは……。大人のホロ苦さまで教えてくれてるんだね。

 さらには「ありのままに、あなたらしく。花、咲かせよう」(筑紫女学園大学・短期大学)と語りかけるものも。「色、かたち、大きさ、香り。世界中、たくさんの花があるけれど、きっと同じものはないはず。あなたという花も、ひとつだけ」とは、どこかで聞いた気がするほど心に染み込みやすい言葉である。でもって、大学でいろいろ学んだ結果、「自分史上最高のキミに会いに行く」(広島国際学院大学)ってわけだ。「自信にあふれた強いまなざし、充実した輝く笑顔」「この場所に、進化をとげた『最高のキミ』がいる」らしい。そんなキミに会えるといいね!

― [ポエム化する日本](驚)症例報告【3】 ―

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