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デキないヤツこそ「電話には出るな」

北岡秀紀

北岡秀紀氏。自身もかつては”デキない”ビジネスマンだったとか

 仕事で成果が出ない。もっと成長したい。そんな悩みを抱いたとき、ビジネスマンはマニュアル本を読んで学ぶ。

 しかし、「ビジネスにおいて成果を上げる人はごく少数。つまり、いわゆるマニュアル本に書いてあるような常識は間違っているということ」とピシャリと言い放つのは若手ビジネスコンサルタントの北岡秀紀氏。

「常識って多くの人に信じられている仮説にしか過ぎません。これは批判されにくいものなので、思考停止になって実践してしまいがちですが、デキない人がデキる人と同じやり方をしたところで差は一向に縮まりません。無理に実践したところでそれは続かない。無駄な努力になり、結果、元に戻ってしまう」

 実は北岡氏も売れない営業マン時代を経験している。そんなときに生まれたメソッドが“逆バリ”常識だという。

「中途で入った会社で配属された営業部ではまったく売れずダメ社員でした。6ヶ月後に入った新卒の後輩にも成績は抜かれるし、『こりゃ経験じゃないな』と。全く逆の常識で勝負することにしました。どうせ自分には捨てるものもない。そこで、『電話はすぐ出る!』という誰もが実践する常識ですが、僕は出ないことにした。メールの即レスもしません。こういう考え方になってから営業マンとして成績は上がりました」

 電話やメールの返しは常識というより礼儀のような気もするのだが、北岡氏によるとその捨て身こそ価値を生むのだという。

「そこで相手が僕のことを切り捨てたらそれはそれで構いません。それでも付き合ってくれる人だけを大事にすればいいし、こちらも本当にやりたい相手と仕事ができる。よく営業マンは腰を低くしてしまいがちですが、僕は、基本的に『上から目線』で仕事してます。下っ端だろうが関係ありません。ハッタリでも主導権を握ったものの勝ちです。電話は相手からかかってきたら取らず、自分からする。そうすれば主導権はこちらのもの。そうすれば自分にストレスはかからないし、好きな相手と気持ちよく仕事ができる」

 かなり極端な方法論。こうすることにより、現代人が抱える「スマホ依存症」も脱却できるんだとか。

「スマホに支配されていては損です。だから、いつでもどこでもメールを見られる社内メールの同期化もやめる。留守電の設定もしない。プライベートは常に機内モードにしちゃう、もしくは持ち歩かない。言い訳としては、2日くらいスマホを無くしてたことにしちゃえばいいのでは? もう『こいつはなかなかつかまらない』というキャラにしちゃえば楽ですよ」

 そ、それは上司によっては敵に回してしまい、企業の人間としては非常に危ない手法では?

「なんなら、支配されるのは上司だけにしておけばいいんです。面倒な相手が一人とか少数であれば気が楽でしょう? いつどこでもかかってくるような電話の案件なんて成果を生みません。電話もメールも気にしないようにすれば、自分の仕事にも集中できる。ちなみに、人の集中力が回復するのって20分かかるってご存知ですか? つまり、電話やメールなんかにいちいち気を取られていたら、終わる仕事も終わりません。疲弊しては仕事の能率も上がりませんから」

 電話やメール、すべてをシカトするのはなかなか難しそうだが、必要以上にスマホに支配されないように心掛けることは実践できそうだ。 <文/日刊SPA!取材班>

【北岡秀紀氏】
79年生まれ。ビジネスコンサルタント。ひみつきちJ株式会社代表取締役。1000を超えるクライアントのコンサルティングを実施し、数々の店・中小企業・オンラインショップの売り上げ改善を果たす。著書に『96%の人がやっていない稼ぐ人の常識破りの仕事術』(アスコム)などがある

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