小林可夢偉 2浪したらF1復帰はもうムリ?
昨年は、競争力のあるチームへの移籍にこだわったこともあって、シート獲得のチャンスを逃してしまった可夢偉。今年はフェラーリと契約して、イタリアのレーシングチームAFコルセからWEC(世界耐久選手権)に参戦しながら浪人生活を送っている。
しかし、来年のシート争いのニュースには噂レベルでも名前は挙がらないし、本人からの発信もほとんどない。動向が大いに気になる可夢偉がフェラーリの一員として姿を見せた鈴鹿で、来年のF1復帰について会見した。
「交渉は順調ですが、相変わらず詳しいことは言いません。言うことが嫌いですしね。でも裏ではいろいろやってます。確かにF1では常に自分の存在をアピールすることが大切だと言われたりしますが、今年はF1の現場にはそんなに行ってません。でもチームの上層部は僕のことをちゃんと見ていてくれてます」と交渉状況を説明した。
ロータス、ウィリアムズ、フォースインディアにそれぞれ1席ずつ、残りのシートはどんどん少なくなり、多額の持参金を用意できるライバルが目白押し。スポンサーの支援がない可夢偉が苦戦するのは必至だ。とにかく妥協してでも、復帰を優先してほしい。
「わざわざ自分から遅いチームには行かないですよ。自分が乗れるチャンスのなかで一番上のチームに行く、という単純な考え方です。でも来年はとにかく乗ることが肝心だと思います」
次々と新しい才能が出てくるF1の世界では、ライコネンのようにチャンピオン経験者でない限り、2年も浪人したら忘れられてしまう。もし来年のシートを獲得できなければ、それはF1でのキャリアが終わりを告げるということ。そんな厳しい現実は誰よりも可夢偉本人が一番わかっている。
「単純に言えばそうですね。でも、もうちょっと待ちましょうよ。焦らずに(笑)」
来年の鈴鹿に再び可夢偉コールが響き渡ることを願ってます。
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