バーのマスターに聞く「女性との会話が弾む話題」とは?
「どんな人でも受け入れ、話し相手になってくれる会話のプロ」。そんなイメージなのがバーのマスター。使えるフレーズがわかっても重要なのは相手との距離感と会話のやりとり。そこで、バーのマスターの会話術を学ぶべく、渋谷のワインバー「bar bossa」の林伸次氏をたずねた。
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【林伸次氏】
渋谷のボサノバのかかるワインバー「bar bossa店主。1997年に同店をオープン。『カフェ&レストラン』、有料メルマガ『cakes』で連載中。著書に『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』
「バーは男性が女性の前でカッコつける場所。なのでお客様に恥をかかせないことが大切です。男性が『ボジョレー・ヌヴォーの白を』と言っても、決して間違いを指摘することはしませんし、ワインの知識をひけらかして女性を置いてけぼりにしたら、『今の話は……』と女性を会話に引き入れるよう促したりしますね」
あくまで、大事なのは「気持ち良く飲んでもらうこと」。会話がはずみそうな話題も、お客さんの何気ない一言から丁寧に拾っていく。
「例えば、『何を見ていらしてくれたんですか?』と質問することが多いのですが、『友達の紹介』ならば、そのお友達の話をできますし、『食べログで見て』ならば、服装などの印象と合わせると、その方のキャラクターがつかめます。あと結構、ポイントとなるのは、2回目ですね。また来てくださったとき、『前も同じものを頼まれましたね』など前回のことをお伝えすると、最初、気難しそうだったお客様も心を開いてくれます」
また、バーでもやはり、「ほめることは会話を弾ませるためには大事」だそう。
「わざとらしくて周囲は『えっ?』と思っても、言われた本人は嬉しいもので、舞い上がっているので周囲の微妙な空気も気づかない(笑)。男性なら仕事やステータスをほめられると特に喜ぶ傾向がありますね。職業を言いたがらないお客さまも多いですが、それは直接的に聞かず、通勤経路や持ち物などから推測していきます」
会話は相手をどうマウントをとるかで決まる。お客様相手だから当然、マスターは“アシスト”に徹するわけが、相手に踏み込みすぎない距離感はやはり絶妙。
最後にモテる常連客直伝の「会話の弾む話題」も教えてもらった。
「食べ物や音楽、映画の話は、好みも違うので実はさほど盛り上がらないんです。モテるお客さんは『海外旅行とか行きます?』とよく聞いていますね。女性はどこかしら海外に行っていますし、行く国で趣味趣向もわかる。旅の思い出は誰もが楽しく話せるもの。知らない場所でも、質問を続けるだけで盛り上がるはずです!」
【バーのマスターが教える会話術 ポイント】
1.まずほめる。少しわざとらしくても喜ぶし、会話も弾みます
2.直接的に聞かず、質問の積み重ねで仕事や趣味傾向を探る
3.女性には海外旅行の経験を聞く。話が弾む意外な鉄板ネタ
<取材・文/週刊SPA!編集部>
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『バーのマスターはなぜネクタイをしているのか?』 僕が渋谷でワインバーを続けられた理由 |
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