店員が困る「かまってちゃん客」の実態
「ホスピタリティ」という言葉が一般的になり、サービスの内容と同時にその質も問われるようになっている。が、その一方で「お客様は神様」という言葉を曲解した、困ったちゃんな客も少なくないようで……。
「お気に入りの女性スタッフからしか接客を受けないと、水だけ飲んで帰る男性客」(カフェ・男)がかまってもらいたいのは、目当てのコだけ。こう、要求があからさまならば、断ることも答えることもできるからわかりやすい。が、反応に困るお客様というのもいる。
「いつも犬連れのアラフォー男性客は、服装がコスプレじみていて、犬とペアルック。しかも毎回スタイルが違い、イヌも毛染めしていたりモヒカンだったり(笑)。全身が“ツッコミ待ち”」(カフェ・男)
その服装に、そのイヌに触れるべきかどうか? あまりにどうでもいいことに店員を悩ませる罪作りさ。それが、相手が年配客だと、無下にもできず対応は困難になる。
「店頭でポイントカードの営業中、『話だけ聞かせて』とイスに座り、説明も聞かず自分の身の上話を始めるおじいちゃん」(信販・男)
「『宅建の勉強をしていたら、歯が痛くなって抜いちゃって』と、突然来店して意味不明のことを言い、1時間以上も世間話を続けた近所のおばあちゃん」(不動産・女)
「店内に展示してあるマッサージチェアーに毎日やってくる“常連”のおじいさん。ときどき、ガン寝している」(家電量販店・男)
すでに年配者の“サロン”と化したスーパーの店員からはこんな証言も。
「忙しい時間帯でもニコニコしながら声をかけてくるので無視できず、皆が引きつった笑顔で応対。仕事が進まず店長に注意されてます。値引きしたものを買っては、『今日はこれで豪華に夕食だなー』と嬉しそうに言ってくださるのは嬉しいんですが……」(女)というのはまだ微笑ましい。
「タクシーでやってきては長時間店内を徘徊する名物のお客さん。なぜか刺身や肉などの生鮮商品のパックを、店内の違う売り場に隠して歩いている」(スーパー・女)のは、何のゲームなのか?
さらに進む高齢社会。“老人の居場所”問題の解決は、火急の課題に間違いない!
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