「恋愛が面倒くさい」のは男女で“求めているもの”が違うから
なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』を4月10日に発売予定のAV監督・二村ヒトシ氏は、「恋愛後、相手の女性が面倒くさくなる理由」について、こう語る。
「男女が恋愛をする動機って、実は大きく違うんですよ。男性が恋愛するのは、『オレはデキる男なんだ』と思いたいから。『モテてるオレ』『ちゃんと彼女がいるオレ』を体感していっぱしの男になりたいからこそ、恋愛する。僕はこれを本のなかで“インチキ自己肯定”と呼んでいます。でも、女性の場合、恋愛の先にはいずれ幸せな結婚を考えている。両者が恋愛に求めているものが違うからこそ、男女の恋愛にはすれ違いが生まれてしまうんですよね」
男性は女性と恋愛できた時点で、ある程度満足するのにもかかわらず、女性は常にその先を求め、より進んだ関係を求める。男性にはそれが理解できていないから、男性側に他意はなくとも女性は「相手に軽んじられてる」「理解されてない」と思い込み、どんどん自分をこじらせていってしまうのだ。
二村氏はさらに「実は女性がこじらせるのは、彼女本人の性格が原因なだけではないんです」と続ける。
「本にも書きましたが、女性がこじれて面倒くさくなるのは、今の社会の仕組みや親との関係など、さまざまな原因や理由があります。そのことを知らずに苦しんでいる女性がとても多いんです。もちろん、男もそのことに気づいていない」
では、こうした女性たちへの対処法はあるのだろうか?
「女性は誰かと恋愛に陥った場合、だいたい自分のことを『自分は面倒くさくなっているな』と自覚して、内心では反省しているんです。だから、『お前、面倒くさいよ』などとダイレクトに指摘したり、下手なマニュアルに頼って相手を懐柔しようとしないこと。そして、女性が恋愛の先を見ている生き物であることを理解し、優しくする。これに尽きますね。でも、男はなかなかそれができない。男も自分のことを客観的に見て、なぜ女性を理解し優しくすることができないのかを知っていくことが必要ですよね」
【二村ヒトシ氏】
’64年生まれ。AV監督。著書に『すべてはモテるためである』(イースト・プレス)、『淑女のはらわた 二村ヒトシ恋愛対談集』(洋泉社)などがある。
あれほど恋い焦がれた女のコとせっかく付き合いだしてみたものの、次第に相手のことを「面倒くさい」と感じてしまう。こんな経験、男ならば誰もが一度は経験したことがあるのではないだろうか。
「付き合う前は全然メールも電話もしなくてOKだったのに、彼女になった途端に急に『毎日なんで連絡が取れないの!』と怒り出す。仕事で忙しくて連絡できない日もあるし、正直勘弁してほしい」(28歳・男・銀行員)
「男同士の飲み会でも容赦なく電話をかけてきて、『誰と飲んでるの?』と問い詰められる。友達の手前もあるので、うんざりします」(33歳・男・自営業)
「昨日まで『結婚なんて考えられない』『まだまだ先でいいよね』と話をしていたはずなのに、翌日急に不機嫌になって『私のことなんか本当はどうでもいいんでしょう!?』とキレる彼女。いったい何がしたいの?」(32歳・男・IT)
これらはあくまで一例に過ぎないが、なぜ女性は恋愛関係に陥ると一層扱いづらい存在になってしまうのか。恋愛がうまくいかない女性心理を描いた著書『
『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』 「苦しい恋」にはわけがある |
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