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【会社に氾濫する恥ずかしい儀式】自作のポエムを発表、お客さまは太鼓を叩いてお出迎えetc.

夢、仲間、絆、希望、笑顔、理想の自分――。ブラック企業に限らず、“ポエムな言葉”が盛り込まれた社歌を歌いながら体操したり、社員に駅前清掃を強要する企業も少なくない。こうした独自の規定を義務づけ、社員の労働意欲を引き出し洗脳しようとする「ポエム化する日本企業」の実態とは?

<ポエム否定派>
◆会社に氾濫する恥ずかしいポエム

ブラック企業, 残念な人 世の中いろいろなポエム化企業があるようで。まずは朝礼編。

「毎朝、日替わりで代表者が『最近、家庭で起きた面白いこと』を3アクションで表現しなければならない」(54歳・レジャー)、「『愛があれば何でもできる』というスローガンがあり、朝礼時に向かいの人とハグをして『いつもありがとう』と叫ぶ。いつもやってると、もう慣れた」(47歳・アパレル)。すでに“洗脳”されているようだ。

 会社や経営者に対しての敬意を強要が、ポエム化企業の特徴のようで。

「毎年社長のお墓参りがある」(49歳・卸売)、「会社に入るときには入り口にある社章に一礼してから」(50歳・不動産)はまだ序の口。「ウチの会社では『社長に絶対服従』という社訓が壁に貼ってある」(51歳・下水道管理)に至っては、もはやいつの時代の恐怖政治かと疑いたくなる。

 続いて、特殊さ極まるのが各社独自の挨拶。

「事務所に入るときに、『失礼します』ではなく、『ありがとうございます』と言わされる」(51歳・サービス)くらいならまだいいが、「お客さまが来社すると、太鼓を叩いて全員で出迎える」(36歳・IT)となると理解不能だ。

 社員たちにやたらと業務外の羞恥プレイを求める企業も多い。

「毎週ポエムを作成して発表。月曜日がとにかく憂鬱でならない」(35歳・清掃)、「新入社員研修時は、駅前で歌を歌わせられた。でも、あまりの事態に警察が来て一騒動になり、翌年から山中の寺で歌うことになった」(49歳・製造)というが、そりゃそうである。

 また、徹底的に社員を管理しないと気が済まない会社も多いらしく、「ボーナスが出たら、会社への感謝の気持ちや使い道を書いて提出が義務づけられる」(32歳・自動車メーカー)という強要があるほか、「テレアポの際に使用する定規に『辛いは幸せになる途中』というポエムが書かれている」(36歳・宝石商)など、ありがた迷惑な親切の押し売りも。

 極めつきは、次の経営者の一言。

「取引先を訪問した際、残業ゼロの一環として、一定時間残業すると逆に給与が減るシステムがあった。素晴らしい。ぜひ自社でも導入したい」(38歳・会社経営者)

 こんな会社が増えたら日本のブラック化がますます進むばかり。今、あらゆる業界で“ポエム化する日本企業”が増殖中なのである。

― [ポエム化する日本企業]急増中【3】 ―




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