韓国発ネット配信サービス「アフリカTV」で日本人女子大生がアイドル化!?
―[アフリカTV]―
⇒【前編】https://nikkan-spa.jp/639476
◆人気BJが語る「アフリカTV」の魅力と生活の変化
金額だけがどうしても目立ってしまうが、実際活躍しているBJたちは、何をモチベーションに配信を行い、どんな生活をしているのだろうか? 人気BJに話を聞いた。
ゲーム放送や、トークがメインのラジオ放送など多様な放送をしている「大図書館」さんは、誠実でメガネ姿が印象的な好青年。社会人として働いていたが、「個人のブランド価値を高めるために何をするべきか、今後どんなことをすれば良いか悩んでいた」という。
「一番楽しく上手にできることが個人放送ではと思い、盛り上がっているアフリカTVを始めることにしました。今はコンテンツ製作に集中するため、放送のみをしています。放送で有名になったので色々な行事や企業からお声がかかることもあります」(大図書館さん。以下同)
アフリカTVの魅力については、「これまでの放送と違い互いに好きな話をしながら共感できる点がアフリカTVの長所」と語っており、中学生からの恋愛相談に対して、年上の兄として丁寧なアドバイスを行うことなどもあるという。一方で、こんな悩みも。
「時々、有名であるがために放送での発言が意図とは異なり歪曲されることがあったりもします。これは私が有名人になったということですので悪い気分ではありませんが」
有名税という言葉もあるが、それは隣国でも同様のようだ。
「個人的な人気よりは市場拡大により大きな関心があります。私が個人放送に対するイメージ改善に寄与して、高い収益や地位を備えればアフリカTVで活動するBJが一つの職業として位置を確立し、個人放送市場がより一層拡大すると信じています」
他人の視線を意識して、自らの行動や態度に注意を払いつつ、活動しているようだった。
●大図書館
http://afreeca.com/buzzbean
◆日本人女子大生が韓国でアイドル化?
韓国語を独学で学んでいる女子大学生「ひかりん」さんは、アフリカTV日本上陸前から、本家・韓国版にて配信を行なっていた人気BJ。
「韓国語にふれあうため、韓国人と関わりながら勉強するのが楽しいと思って放送を始めました。完全なる趣味で、番組内容は決まってなく、韓国語にただ触れ合いたいだけなので、やりたい放題にやってます(笑)とにかく韓国語の勉強になるし毎日知らない単語も一つ一つ覚えられるのと、視聴者の方とコミュニケーションを取れるのが楽しいです」(ひかりんさん。以下同)
さらに、星風船についても意識はせず、まだ換金をしたこともないという。
「私はこれが仕事ではないし、学生の本分は勉強なので換金するつもりはありません。ファンの方々からせっかくいただいたプレゼントですし、『換金して欲しい』と言ってくださる方もいるので、もし換金するなら短期留学のお金に使うと決めてます」
勉強のためと割り切り、人気を集めるための努力なども特に行なっていなかったというが、韓国に行った際には声をかけられることも多く、自身の人気ぶりに驚いたそうだ。放送をしながら語学勉強し、そこで稼いだお金をさらに勉強のために使う。そんなスタイルも今後増えてくるのかもしれない。
●ひかりん
http://www.afreeca.com/pichuxo
2014年5月9日現在、日本版での星風船システムは、1個あたり5円相当のギフト券(Amazon、iTunes)と交換できるようになっている。一方、niconicoの「クリエイター報奨プログラム」では、100万円以上を受け取った人が171人、総支払額は8億3901万3368円にのぼる。先行するniconicoに対して、韓国で大成功をおさめているアフリカTVがどのような展開をみせるのか、注視していきたい。 <取材・文/林健太 写真提供/アフリカTV> ハッシュタグ